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連載 エディターズレター:BEAUTY ADDICT 第149回

「推し活」の知らない世界

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「推し活」の知らない世界

アイドルグループの嵐が5月31日、26年半にわたる活動に幕を下ろしました。各メディアがその有終の美を大きく報じていましたが、改めて感じたのは、彼らがいかに長い間、多くの人を魅了し続けてきたかということです。特に印象的だったのは、ラスト公演が行われた東京ドーム周辺のホテルで見られた光景です。ファンが客室の窓にボードやデジタルサイネージを設置し、嵐へのメッセージを表現する「窓アート」をしていて、ファンダムの強さを感じました。

私自身にはいわゆる「推し」がいた経験がなく、こうした熱気に触れるたびに驚かされます。そもそも「推し」という言葉や概念の起源には諸説ありますが、一般的に広く浸透するきっかけの一つとなったのが、2011年に「推しメン」が新語・流行語大賞にノミネートされたこと。その後、21年に芥川賞を受賞した小説「推し、燃ゆ」(宇佐見りん著)などを通じて、「推し活」という言葉も社会に定着していきました。そして今年は、ファンダム経済を舞台にした「イン・ザ・メガチャーチ」(朝井リョウ著)が本屋大賞を受賞しました。こうした作品が広く読まれること自体、「推し」をめぐる文化が社会現象として認識されている証しなのかもしれません。

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