ロート製薬が「ロンジェビティ」構想を前面に打ち出して以来、個人的に、ロンジェビティという言葉に敏感になっています。というのも、同社を取材しているとロンジェビティは新たに掲げたキーワードというより、長年積み重ねてきた研究の延長線上にある考え方だと感じるからです。
取材を重ねる中で感じるのは、ロート製薬にはまだ世間に十分伝わっていない研究成果や知見が数多くあるということです。ここ数年は研究成果の発信にも力を入れていますが、それでもなお外からは見えにくい知見が少なくありません。ポーラ・オルビスでシワ改善の薬用化粧品“リンクルショット”を生み出し、ロート製薬へ転じた取締役の末延則子さんも、「ロート製薬は研究成果を出すのがとても謙虚。もっともっと、世の中に伝えた方がいいと感じています」と話していました。第一線で研究開発に携わってきた末延さんがそう語るほどなのです。
もっとも、研究が優れていることと、その価値が伝わることは別の話です。
国内化粧品各社の研究レベルが高いことは業界ではよく知られています。しかし、その研究のどこが新しく、なぜ優れているのかを生活者に伝えるのは容易ではありません。最近は印象的なキーワードで語られることも増えましたが、それだけでは本質が伝わらず、言葉だけが独り歩きしてしまうこともあります。
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