ビューティ
連載 エディターズレター:BEAUTY ADDICT 第151回

ロンジェビティ時代の幕開け

有料会員限定記事

「ロンジェビティ」は、いま美容業界で最も注目を集めるキーワードの一つです。

ロンジェビティを直訳すると「長寿」ですが、ビューティ業界で使われる場合は少し意味が異なります。目指すのは単なる若返りではなく、肌や体の機能をできるだけ長く健やかに保つこと。言い換えれば、肌や体の「健康寿命」を延ばすという考え方です。

ロンジェビティという考え方が広がった背景には、科学の世界で起きた大きな変化があります。かつて老化は避けられない自然現象として捉えられていました。ですが2010年代以降、老化研究は大きく前進します。テロメアの短縮、慢性炎症、ミトコンドリア機能の低下、細胞老化など、加齢を引き起こすメカニズムが整理され、老化が漠然とした自然現象ではなく、研究・測定・介入できる対象として語られるようになりました。

もちろん化粧品業界も以前から老化研究には取り組んできました。しかし近年は、こうした科学の進歩を取り込み、その研究成果をロンジェビティという共通言語で語り始めています。「ディオール(DIOR)」は23年、「リバース エイジング ボード」の設立を発表し、老化研究の専門家との連携を本格化させました。ラグジュアリーブランドが、老化を科学的に解明すべきテーマとして掲げたことが、ロンジェビティを美容のメーンストリームへ押し上げる転機となりました。

この続きを読むには…
残り2461⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
キャンペーン詳細はこちら
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

「体育会系」から多様性へ、2026年版繊維商社特集

「WWDJAPAN」6月29日発売号は、毎年恒例の「繊維商社特集」です。今年のテーマは「THE TRADERS―商社最前線」。円安、原燃料高、物流費の高騰、そして国内アパレル市場の縮小――逆風が吹き続けるなか、繊維商社の現場でいま静かに進む「質的変化」に迫りました。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。