
メンズコレクション詳報の通例企画になっている、バイヤー陣による「トレンド予想正直採点」。しなやかな男性性を再定義するようなムード、メンズウエアでは新鮮味のあるシアートップス、久々によく見かけたスケートシューズなど、今季も新たなトレンドが表出した。国内&海外の有力百貨店&セレクトショップのバイヤー陣はこれらをどう評価するのか?それぞれの項目を「売れるかどうか」の目線で、10点満点で採点してもらった。(この記事は「WWDJAPAN」2026年7月27日号からの抜粋に加筆しています)
バイヤー
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BREEZY ELEGANCE
軽やかなエレガンス
48pt / 70pt
小石川昌弘/阪急メンズ大阪・東京 バイヤー
5pt
脱力感と上品さを両立し、ビジネスでは清涼なきちんと感、日常では高見えするこなれ感を演出する装い。今後はオン・オフの境界をなくすムードとして、近年のクワイエット・ラグジュアリーを体現する新定番へと支持を伸ばしていくだろう。
内山省治/ユナイテッドアローズ ブランドディレクター
7pt
特にアンコンジャケットを積極的に提案したいシーズン。シャツのような軽い仕様や、軽く柔らかな素材感がポイントになると思う。オーバーサイズの次なるシルエットとして、またビジネスシーンでのリラックス感ある装いとして、幅広く提案していける。上品な見え方と軽快な着心地がマストだ。
鈴木浩矢/インターナショナルギャラリー ビームス メンズディレクター
8pt
テーラリングの軽量化は新しいトレンドというより、ここ数シーズン続く流れが成熟した印象。日本の気候やライフスタイルとも親和性が高く、軽やかな素材やアンコン仕立ては今後も定着していくのでは。一方で、単に軽いジャケットというだけでは差別化は難しく、素材感や色、スタイリングによる新鮮さが重要になると感じる。オーバーサイズ一辺倒ではなく、ジャストフィットへの揺り戻しも現実味がある。ただし完全な細身復活ではなく、「身体との距離感が近い服」という程度の変化と見ている。ビジネスシーンでは一気に広がるというより、感度の高い層から徐々に浸透していくのではないか。
浅野康行/リステア メンズバイヤー
6pt
世界的な猛暑によりここ数年の春夏シーズンでは必須のトレンド。カジュアル傾倒へのカウンターとしてフォーマルな要素を取り入れたい気分ではあるが、決して気負うのではなく、「サカイ(SACAI)」のスカーフ付きシャツや「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のシャツブルゾンのようなさりげなさがポイントだ。
大澤錬/ミッドウエスト バイヤー
5pt
大人の客を中心に支持を得ている。モード感のあるテーラードを取り入れるのが難しくなってきた層には、特にアンコンジャケットが人気だ。逆に若い層には玄人好みのシルエットや素材使いのアイテムが多く分かりづらいため、提案次第だと感じる。
小山逸生/アマノジャク ディレクター
9pt
軽い素材感のテーラードは今春夏も好評で、このベクトルの需要は来季さらに強まりそう。堅苦しくなりがちなテーラードやドレススタイルを、ウエアラブルかつ日本の気候に適応させるエディットは当然歓迎されるだろうという納得感がある。当店でも「ヨウジヤマモト プールオム(YOHJI YAMAMOTO POUR HOMME)」は特に支持が高い。
ヴィクトール・プールセン/プランタン百貨店 メンズバイヤー
8pt
エレガンスは、より肩肘の張らないものへと変化しつつある。テーラリングはもはや構築性やフォーマルさではなく、動きやすさや快適性、自然な軽やかさを重視する要素だ。流れるようなシルエット、軽量な素材、ゆとりのあるプロポーションによって、身体を締め付けないワードローブが求められている。
GENTLE MASCULINITY
しなやかな男性性
44pt / 70pt
小石川昌弘/阪急メンズ大阪・東京 バイヤー
6pt
今季象徴的だった「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」のように、レースやチュニックなど甘さのある要素を、カーゴパンツやテーラードといった無骨なウエアに差すコントラストが鍵になる。ジェンダーフルイドな感覚が広がる日本市場でも、手持ちのミリタリーウエアなどとのミックススタイリングの定番化に期待。
内山省治/ユナイテッドアローズ ブランドディレクター
3pt
装飾性や素材使いという点では注目したいトレンドで、ミリタリーアイテムのようになじみのあるアイテムやシャツでの提案であればリアリティーがある。バレエシューズやメリージェーンタイプのシューズ、ミュールなど、足元からの提案が面白いと思う。
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