韓国・ソウルの聖水(ソンス)といえば、東京でいう原宿や下北沢のようなカルチャーの発信地です。少し前のことになりますが、そこに日本発ビューティ企業のレインメーカーズ(RAINMAKERS)が5日間のポップアップを構え、約1万人を動員しました。
逆輸入という新しい勝ち筋
注目すべきは、単なる海外進出ではない点にあります。同社の主力ブランド「ウォンジョンヨ(WONJUNGYO)」は、韓国のメイクアップアーティスト、ウォン・ジョンヨ(Wonjungyo)をプロデューサーに迎えた日本発ブランドです。韓国メイク発想を打ち出し、多くの消費者に“韓国コスメ”として受け取られてきた一方、実際にはレインメーカーズが日本で展開してきました。
さらに今春、同ブランドは韓国最大級のヘルス&ビューティ専門店「オリーブヤング(OLIVE YOUNG)」へも進出しました。CJグループが運営する同チェーンは、韓国美容トレンドを左右する有力チャネルです。ここに並ぶことは、韓国内でのブランド認知や信頼性を高めるうえで大きな意味を持ちます。日本での実績という箔を手に、韓国市場へ“逆上陸”した形になります。韓国においては、「韓国メイク発想を持ちながら、日本市場で支持を広げたブランド」という二重の文脈をまとう、特異なポジションにあると言えます。
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