ロート製薬の“挑戦”が止まらない
ロート製薬が、型にはまらない成長を続けている。創業から120年以上の歴史を持つ同社は、これまでOTC(一般用)医薬品で実績を積み重ねてきたが、近年ではスキンケア市場での躍進が目覚ましく、国内化粧品市場で4位にまで浮上。スキンケア事業は、いまや全社売上の6割以上を占めるまでに成長し、同社の主力事業となっている。それでも、山田邦雄会長は「スキンケアカンパニーになりたいわけではない」と強調する。ロート製薬が目指すのは、単なるスキンケア企業ではない。食や農業、再生医療といった新たな領域にも積極的に挑戦し、「心と体の健康」、さらには「社会の健康」の実現を掲げる。一つの成功にとどまらず、次々と新たな挑戦を続けるロート製薬。その多角的な成長の秘密と、今後の展望に迫る。(この特集は「WWDJAPAN」2025年4月28日&5月5日合併号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)