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特集 我が道を行く、ロート製薬 第5回 / 全8回

ロート製薬「肌ラボ」好調の裏側

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ロート製薬「肌ラボ」好調の裏側

「肌ラボ」がグローバル市場で着実に存在感を高めている。2007年に香港から海外展開を開始し、現在ではアジアを中心に、欧米、ヨーロッパを含む50を超える国と地域で展開。現地製造体制の構築など、各国の市場特性に合わせた戦略を取ることで、浸透を図ってきた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年4月28日&5月5日合併号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)

「肌ラボ」、世界を“潤す”

PROFILE: 辻佳代子/ロート製薬 国際事業推進部 マネージャー 兼 コーポレート&ブランド戦略室

辻佳代子/ロート製薬 国際事業推進部 マネージャー 兼 コーポレート&ブランド戦略室
PROFILE: (つじ・かよこ)新卒でロート製薬に入社。商品企画部(現:プロダクト&ブランドマーケティング部)に配属され、日やけ止めや外用剤の企画を担当。「サンプレイ(SUNPLAY)」「オレゾ(OREZO)」「エクシブ」「メディクイックH」「フレディCC」などの製品開発に携わる。11年に震災復興支援室を経て、12年から国際事業部(現:国際事業推進部)に異動。スキンケアブランドの海外展開を幅広く推進し、「肌ラボ」「HADALABO TOKYO」などをアジアからヨーロッパまで展開する事業に取り組む。現在は国際事業推進部1グループマネージャーおよびコーポレート&ブランド戦略室を兼務。海外でのブランド展開とスキンケア分野に注力している PHOTO:YUKA MURATA

グローバル展開の特徴は、日本製品の単なる輸出にとどまらず、現地の文化や規制に適応したローカライズにある。処方やパッケージを市場ごとに調整し、多くの国では現地生産体制も構築。各国での展開は、現地の事情に精通したチームによって支えられている。「『肌ラボ』に惚れ込んだ現地スタッフが、ブランドの世界観を自国の消費者に丁寧に伝えている」と辻佳代子・国際事業推進部マネージャーは話す。

特にアジア市場では、日本未展開の専用アイテムも多く、美容液シリーズやマスク製品など独自のラインアップを展開している。一方で、化粧水の使用習慣がなかった地域でも、「肌ラボ」は「化粧水文化」を根付かせてきた。プロモーションや店頭での地道な啓発活動が奏功し、「肌が内側から潤う」「肌質が明らかに変わった」といった評価が広がっている。「アジアでは日本への関心が高く、教育的な取り組みが実を結んだ」と振り返る。

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