PROFILE: 原田綾子/ロート製薬 外用薬・ヘアケア製品開発部 外用薬開発グループ マネージャー、研究員(左) 野依佐千子/ロート製薬 スキンケア製品開発部 部長 兼 プロダクト&ブランドマーケティング部 サイエンスアドバイザー

先進的な研究開発を展開するロート製薬。特徴的なのは、「成分ありき」ではなく「お客さまの悩み」を出発点とした“課題起点”のアプローチだ。研究においても、複数の領域をまたぐ探索的な取り組みを重ねている。研究知見は横につながり、技術の応用範囲を広げる連鎖反応も生まれている。(この記事は「WWDJAPAN」2025年4月28日&5月5日合併号付録「WWDBEAUTY」から抜粋・加筆しています)
ロート製薬の“心臓部”に迫る
WWD:スキンケアの研究体制は。
野依佐千子部長(以下、野依):研究開発体制は大きく2拠点に分かれている。京都の「リサーチビレッジ京都」では、肌の構造や状態の理解を深める基礎研究を中心に、有効性や安全性の評価も含めた総合的な研究を展開。大阪本社の研究所では、製剤設計をはじめとした応用研究、すなわち製品化に向けた開発を担う。ただし、両者の業務は完全に分業されているわけではなく、製剤開発チームが基礎研究や評価に関与するなど業務はオーバーラップしており、非常に柔軟な構成になっている。
WWD:組織体制の特徴は。
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