「われわれはスキンケアカンパニーになりたいわけではない」。ロート製薬の山田邦雄会長は、そう明言する。ロート製薬は、医薬品メーカーが化粧品分野で成果を上げることは難しいとされる業界の“定説”を覆し、スキンケア市場への本格参入から23年で、同分野の売上高を約7倍に拡大。今や全社売上高の6割以上を占める中核事業へと育て上げた。足元では、スキンケア領域の売り上げだけで国内化粧品メーカー4位に躍進し、確かな存在感を放っている。しかし、同社は単なるスキンケア事業の成功にとどまらず、より大きなビジョンを見据えている。(この記事は「WWDJAPAN」2025年4月28日&5月5日合併号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)
この成長の背景には、一つの分野にとどまらない“挑戦”の姿勢がある。スキンケア分野でも、製薬会社としての科学的アプローチとユーザー視点を貫いた製品開発を続けてきた。その地道な積み重ねが実を結び、今では同領域で揺るぎない地位を築いている。だが山田会長は「追いかけられることには慣れていない。むしろ、目線の先には、もっと大きなプレイヤーがいる」と話す。意識しているのは国内の競合ではなく、世界の舞台だ。
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