ビューティ

NYコレに復活の「アレキサンダーワン」はイサマヤ·フレンチがメイク パンクなアルファ·フィメール像を表現

イギリス人メイクアップアーティストのイサマヤ・フレンチ(Isamaya Ffrench)は現地時間9月12日(日本時間13日)に、2026年春夏シーズンのニューヨーク·ファッション·ウィークで発表した「アレキサンダーワン(ALEXANDERWANG)」のメイクアップを手掛けた。同ブランドは、創設20周年を機に公式スケジュールへ復帰。節目の舞台をイサマヤのクリエイションが彩った。

“アルファ·フィメール(強き女性像)”をオマージュし、パワードレッシングを象徴したスーツやボンディングジャケットなどが多用された今季のルックに合わせて、反骨心や力強さに満ちたグラフィカルなメイクを施した。ポイントとなったのは大胆なオーバーラインを描いたアイメイク。翼のように跳ね上げた特大のウィングド·アイライナーをまぶた全体にジェルアイライナーで描き、自身が手掛けるコスメブランド「イサマヤ ビューティ(ISAMAYA BEAUTY)」のマルチスティック“スカルプティング スティック”で輪郭を整え、質感に柔らかさを加えた。

さらに、強調されたアイラインを際立たせるようにアイブロウは完全にオフ。全モデル44人の眉にブリーチを施した。リップは、「イサマヤ ビューティ」の新色であるグレージュトープのリップライナーを唇の輪郭を縁取りながら全体にのせ、できるだけヌーディーに仕上げている。肌は極めてヘルシーに保ちつつ、コンシーラーの“ファイブ ポイント リフト”と色補正ピグメントを配合した美容液“カラー コレクティング セラム”で肌のくすみや赤みをおさえ、艶感と透明感のある洗練された肌を完成させた。

「コンセプトは、ちょっと意地悪な“ミーンガール”。アレックス(デザイナーのアレキサンダー·ワン=Alexander Wang)がいくつかのリファレンスを送ってくれて、ブランドの真骨頂であるハードコアなムードを軸に、2人でメイクのイメージを作り上げていった。当初は立体的なフェザーアイラッシュを使用する予定だったけど、最終的には潔いシンプルなブラックアイラインがよりインパクトを与えるという結論に行き着いた」とイサマヤ。

ここ数シーズン担当している同ブランドについて、「アレックスは常に女性像やヘアメイクについても強いビジョンを持っている。今回のショーもそれは明確で、女性が持つパワーを祝福したいという意図があった。彼のチームと仕事することはとても刺激的で楽しいの」。

バックステージでは、アレキサンダー·ワン=デザイナーをメイクするシーンも見られた。「アレックスの肌はもともと透明感があるので、少しコンシーラーとパウダーをのせた程度よ」。

「あなたのメイク哲学は?」と聞くと、「そんなのないわ(笑)」と笑うイサマヤだったが、その自然体なキャラクターと革新的·芸術的な表現力で活躍の勢いはとどまることをしらない。今季は「コリーナ ストラーダ(COLLINA STRADA)」や「オフ ホワイト(OFF-WHITE)」など数々のショーでもメイクをリードし、手腕をふるっていた。

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