ここからは、「WWDJAPAN」の各カテゴリー担当者が注目する新アフォーダブル・ラグジュアリー・ブランドを紹介したい。こちらの記事で列挙した定義に沿ったブランドの多くが掲げる、リアリティーに即した価値観にも注目したい。(この記事は「WWDJAPAN」2025年9月1日号からの抜粋です)
「ジミー フェアリー」| フランス
BRAND PROFILE
創業:2010年
およその価格帯:アイウエア100〜150ユーロ(1万7000〜2万5000円)
販路:約150の直営店舗
日本の代理店:マーチングバンド
最高のアイウエアを“フェア”な価格で
「ジミー フェアリー(JIMMY FAIRLY)」のコンセプトは“手が届くハイクラス”だ。原点は15年前、ブランド創設者のアントナン・シャルティエ(Antoin Chartier)が眼鏡店を訪れた際に抱いた「シンプルなアイウエアが、なぜスマートフォンと同じほど高価なのか」という疑問。当時23歳だったシャルティエはビジネスモデルを根本から構築した。「企画から流通までを自社で一貫管理することで中間マージンを排し、高品質を維持しながら適正価格を実現させた」と本人が語るように、D2Cモデルを採用し、最高級素材を用いつつほぼすべての製品を135ユーロ(約2万3300円)で提供してきた。“適正価格”へのこだわりは、ブランド名に含まれる“フェアリー(=適正)”という言葉にも表れている。広いコミュニティーに開かれた魅力的なプロダクトを生み出すことがブランドの信念だ。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。
