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必要なのは“リミッターを外す” 発想 語りたくなるブランドに共通するものとは【Learn with WWDJAPAN EDUCATIONS】

「WWDJAPAN」では、多様化するファッション&ビューティ企業の課題解決やビジネススケールのためのヒントを、セミナーでも発信している。マーケターの第一人者であり、「WWDJAPAN EDUCATIONS」BXパートナーを務める藤原義昭300Bridge 代表が、7月25日に開催された「WWDJAPAN」のセミナー「#FR2とPlan・Do・Seeに学ぶ、リアル時代における“体験資本主義”の進化系」のセッションから得た示唆を共有する。


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視聴期限:2026年8月15日(土)23:59 まで
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リアル時代における“体験資本主義”の進化系とは

ブランドが語られる存在になるためには、偶然のバズや一過性の話題ではなく、戦略的に設計された「体験」と「共感」が必要です。Plan・Do・Seeと「#FR2」を展開するせーののお話からは、その本質が鮮やかに伝わってきました。

Plan・Do・See浅葉翔平社長は、従業員にホテルやレストランを「顧客として体験させる」制度を整えています。これは単なる福利厚生ではなく、感性と納得から生まれる“心からおすすめできる状態”をつくるための仕掛け。社員自身がブランドに共感していなければ、本物の体験は生まれない。その思想がサービスの一つひとつに浸透しています。

一方で、せーのの石川涼代表の「観光地戦略」は、ECが当たり前の時代にあえてリアルな場で勝負するという真逆のアプローチ。大阪・心斎橋での鳥居のクリエイティブや北海道・ニセコの雪原に立つ無人販売店舗など、わざわざ“行く価値”のあるブランド体験を設計しています。彼の言葉「面白いものを作れば、消費者が勝手に宣伝してくれる」は、まさに本質を突いています。

お二人に共通していたのは、「より良く」ではなく「まったく違う」ことに挑戦する姿勢。そして、従来の常識や“こうあるべき”を疑い、リミッターを外して考える力でした。組織もブランドも、守りに入った瞬間に共感を失ってしまう。だからこそ「まずやってみる」、そして「やってから考える」くらいのスピード感と熱量が、今の時代には必要だと感じます。

私自身の経験からも、ブランドの本質的な価値とは「記憶に残る体験」にあります。モノを売るのではなく、感情を動かし、共感され、語られる存在になる。その鍵は、“人を動かす熱源”をどれだけリアルに、丁寧に仕込めるかにあるのだと、今回のセミナーは改めて気づかせてくれました。

藤原 義昭/WWDJAPAN Educations BXパートナー

PROFILE:(ふじはら・よしあき)1999年コメ兵ホールディングス入社。ECの立ち上げ、販売や物流などマーケティングの変革を牽引。2010年からIT事業部の部長に就任し、ウェブ事業やデジタルマーケティング、社内システムを統括する。21年4月にユナイテッドアローズに転職、その後プライベベートエクイティファンドであるアドバンテッジパートナーズを経て、BX(Business transformation)カンパニーである300Bridgeを創業して代表に就任

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