ファッション

フォーエバー21がアディダスを反訴 「行き過ぎた訴訟」に反発

 商標の3本線を侵害されたとして、アディダス(ADIDAS)がフォーエバー21(Forever21。以下、F21)を提訴していた件について、今度はF21がアディダスの行動は度を超えているとして反訴した。

 アディダスはこれまで、同社が商標登録している3本線のストライプについて、マーク・ジェイコブスやテスラなど様々な企業相手に訴訟を起こしてきた。F21に対しても、2015年に同社の商標登録を侵害したとして訴えていた。F21がカリフォルニアに地裁に提出した訴状によると、F21はアディダスから何度も、直近では先月にもストライプを用いたデザインを中止するよう求める手紙を受け取っているとして、 “商標いじめ”だと主張している。F21は「アディダス側は、あらゆる色、幅、本数のストライプを用いたデザインに対して訴えを起こしている」と主張。さらに、「いかなる形でもアディダスの商標権を侵害していないし、アディダスとの取り決めにも違反していない」と続ける。

 F21は裁判所に対し、同社の商品がアディダスの3本線の商標権を侵害しているか否かの判定を求めるとともに、アディダスがF21に対して2015年に起こした訴えに基づく和解に違反しているか否かの判断を仰いでいる。これに対する裁判所の裁定には強制力はないが、今後に大きな影響を及ぼしそうだ。アディダスの一連の「攻撃的な行動」を踏まえると、ストライプを使用した全ての製品が同社の提訴対象になり、判定内容によってはいかなるストライプも使用できなくなる可能性がある。

【関連記事】
■「スラッシャー」が「フォーエバー21」のロゴ盗用疑惑に激怒

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。