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ヨドバシが初の複合商業施設をオープン アウトドアや子ども関連が充実

 ヨドバシホールディングスは、16日に大阪・梅田に開業する同社初の複合商業施設「リンクス ウメダ」の内部を公開した。地下1階から地上8階までの9フロアに、日本初や新業態19店舗、関西初23店舗を含む約200店舗が出店。カメラ・家電量販店の「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」と全フロアで連結することで売り場面積は約9万平方メートルとなり、地域内最大級の商業施設が誕生する。ヨドバシカメラの客層に加え、近隣で働くオフィスワーカーや子ども連れのファミリー、インバウンド客を狙う。初年度の年間来場者数は両館合わせて7700万人を想定。売上高はヨドバシカメラで1200億円、リンクスで500億円を見込んでいる。

 エリア内競合について、ヨドバシ建物の五鬼上大介リンクス ウメダ館長は「競合するのではなく、独自路線でいく。幅広いお客さまのニーズにこれまでは応えきれていなかったので、何でも売っているヨドバシカメラのように、ニーズを埋めるべくテナントを選んだ」と語った。

 注目売り場のひとつが、今年4月に同社の完全子会社となった石井スポーツが6階のワンフロア約4000平方メートルで展開するアウトドアとスキーの新業態。従来はエキスパート向けだったが、ビギナーやファミリー向けの商品を増やしたほか、「ザ ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「マムート(MAMMUT)」など7ブランドのショップインショップも登場する。増床改装した「ゼビオ」と合わせると、地域最大級の品ぞろえを誇るスポーツ・アウトドア売り場となる。

 5階には、幼児向けフィットネスクラブ「マイジム」や子どもと家族が安心して遊べるアミューズメント施設「モーリーファンタジー」、子ども服の「ミキハウス ホットビスケッツ(MIKIHOUSE HOT BISCUITS)」などが出店。ヨドバシカメラの玩具・ホビー・ゲーム売り場と合わせて約9900平方メートルのキッズ向けフロアが登場する。地下1階の食物販と飲食のフロアも充実。近商ストアが運営するスーパーマーケット「食品専門館ハーベス」では弁当約200種類、惣菜約200種類以上をそろえるほか、「おいしいもの横丁」では約20軒のネオ居酒屋が軒を連ね、オフィスワーカーのランチやちょい飲みのニーズに応える。

 他には、フランフランの新業態「U.F.O」が渋谷店に続いて2号店を出店。「ユニクロ(UNIQLO)」は従来の2倍の約5600平方メートルで移転オープンした。梅田初出店となる「ニトリ(NITORI)」もミドルアッパー狙いの品ぞろえで、社内トップクラスの売り上げを目指す。

 リンクスウメダには、ビジネスマッチングオフィス「ウィワーク」や全1030室の「ホテル阪急レスパイア大阪」、関西国際空港や主要都市への直行バスや観光バスが発着する「バスターミナル」も併設。「ビルの開発テーマのひとつだった“国際交流拠点”を担う施設として、インバウンドの誘客も狙っている」(ヨドバシ建物・営業部部長 安藤修一氏)。

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