ゴールドウインの「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」と、スノーピークの「スノーピーク(SNOW PEAK)」は9月6、7日、北海道・知床で、大自然の中でのアウトドアアクティビティーや現地の食などを楽しむイベント「シレトコ アドベンチャー フェスティバル 2025(SHIRETOKO Adventure Festival 2025)」を開催する。知床の国立公園指定60周年を記念して、昨年9月14、15日に行なったイベントに続く2回目。今年は知床の世界自然遺産登録20周年にあたり、「次の世代へ、つなぐ」をテーマに掲げる。
ゴールドウインは知床半島の北側に位置する斜里町と、スノーピークは南側の羅臼町と、それぞれ19年に包括連携協定を締結している。自治体は異なるが“ワン知床”として、地域の魅力や自然との向き合い方を発信。イベントは両町、両ブランドのほか、環境省、知床財団との協業で行う。「自然と人の共生・調和や、人間も生態系の一部だということをイベントを通して感じてもらいたい。知床は当たり前のように自然が隣にあるが、自然と正しく付き合わないと生活がままならなくなる。地球規模でも同じことが言える」と山内浩彰 斜里町長は話す。

ゴールドウインは斜里町の知床自然センターなどを会場に、アドベンチャーレーサー田中陽希や写真家の石川直樹ら「ザ・ノース・フェイス」アスリートによるアクティビティープログラムや、不要なクマザサを刈って子ども向けの遊具を作るプログラム、アウトドア映画祭の「バンフ マウンテン フィルム フェスティバル(Banff Mountain Film Festival)」などを開催する予定。スノーピークは羅臼オートキャンプ場で、知床の特産品を生かした食や焚き火トークが楽しめるキャンプイベントを開催予定だ。
「昨年は予約制のアクティビティーに、累計で約200人の集客があった。会場周辺にはさらに多くの方が集まった。地域と包括連携協定を結ぶことがそのままビジネスに直結するとは考えていないが、自然を保護・利用し、楽しむ人が増えれば、世の中も良くなり、巡り巡ってビジネスにもなる」と、ゴールドウインで同イベントを担当する森光 取締役専務執行役員はコメント。企業と組むことで得られたことを問われた湊屋稔 羅臼町長は、「地元の食材をお客さまに振る舞うにしても、われわれはそのままドーンと出しがち。しかし、それをどう提供したらお客さまにより喜んでもらえるか、見せ方、楽しませ方という視点を昨年のイベントでも感じた。『ザ・ノース・フェイス』『スノーピーク』のギアで知床の自然を楽しみたいと思わせてくれたのは大きい」と回答した。