ゴールドウインの2025年4〜9月期連結業績は、売上高が前年同期比4.2%増の555億円、営業利益が同33.5%増の69億円、純利益が同13.6%減の67億円だった。引き続き主力ブランド「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE、TNF)」が好調だった。調達原価の抑制や在庫管理の徹底によって粗利益率が1.5ポイント改善し、営業利益を押し上げた。一方で韓国の持分法適用会社の為替変動とコスト上昇が響き、最終利益は減益で終わった。
直営店舗数は純増8の168店舗。増床を積極的に行った「TNF」は、4〜6月こそやや苦戦する時期もあったが、7〜9月はTシャツやカットソーが活発に動き、売上高は同4%増の418億円だった。そのうちシューズやバックパックなどギア類は同8%増の97億円になった。拡大にアクセルを踏む「ゴールドウイン(GOLD WIN)」は国内で京都、丸の内(移転)、札幌、海外で南京、深圳、瀋陽、西安にそれぞれ直営店を出した。
6日の決算説明会に登壇した渡辺貴生社長は「『ゴールドウイン』は計画以上の進捗だ。中国ではエリアごとにローカル対応することが大切だということも分かってきた」と手応えを強調した。同ブランドは33年3月期に売上高500億円達成を目指す中長期計画を発表しており、国内外で積極出店を続ける。先行投資がかさむため、今期(26年3月期)は売上高66億円、営業損失11億円の予想だが、来期(27年3月期)は売上高100億円、営業黒字を見込む。
26年3月期の見通しは、売上高1405億円(前期比6.2%増)、営業利益259億円(同18.2%増)、純利益254億円(同3.9%増)。