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「ヴェトモン」が若手育成のプラットフォーム立ち上げ 「頼れるアニキのような存在になりたい」

 「ヴェトモン(VETEMENTS)」のグラム・ヴァザリア (Guram Gvasalia)共同創業者兼最高経営責任者(CEO)は10月30日、2020年をめどに若手育成のプラットフォームを立ち上げると米「WWD」のアパレル&リテールCEOサミットで明かした。

 具体的には、「ヴェトモン」オフィス内のコワーキングスペースの設置や、学校を訪れてファッション業界で働くことの現実を説くなどの教育、奨学金の付与などを予定しているという。ヴァザリアCEOは、育成した若手は「ヴェトモン」で囲うことはしないと明言し、「頼れるアニキのような存在」を目指すと語る。

 ヴァザリアCEOは、「たいていの場合、ブランドをつくり上げているのは1人のデザイナーではない。大きいブランドならデザイナーを支えている人が60人はいる」とブランドは優秀なデザイナーの力だけで成り立つわけではないこと、個の力ではなくチームの努力によって成功することを同サミット内で強調した。「ブランドにはデザイナーのほかに、経理や営業、流通、ウィンドーディスプレーを考える担当者など、スポットライトが当たりにくい仕事をしている人がたくさん関わっているし、こうした人々がいなければ会社は成り立たない。必要なのは最適な人物を最適なポジションに割り振ることだ」。

 なお、ヴァザリアCEOは同サミット内で「ヴェトモン」の今後についても言及。これまでウエアがビジネスをけん引してきたが、シューズや下着、アイウエア事業などをブランドから切り離し、独立した販路を構築すると明かした。

 19年9月にはヴァザリアCEOの兄で共同創業者のデムナ(Demna Gvasalia)が退社を発表。デムナは「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のクリエイティブ・ディレクターに専念するという。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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