コメ兵ホールディングスは、連結子会社であるセルビーにおいて、経理責任者の元従業員が在籍時に不正行為を行っていたことを発表した。
セルビーは主に中古の宝飾品の買取・販売を行っており、2022年にコメ兵ホールディングスのグループ会社となった。今回の不正行為は、セルビーの経理責任者であった当該元従業員1人が25年11月から12月にかけて、セルビーの預金口座から自身の口座への送金等によって現金を私的に流用していたというもので、本人の申告を受け、社内調査により事実が判明した。同社の調査による本件不正行為の損害額は約1億2000万円。
コメ兵ホールディングスは、当該元従業員の申告を受けた直後より、社内で調査チームを立ち上げ、弁護士などの社外の専門家と連携しながら、当該元従業員に事実確認をするとともに、資金移動の履歴、現預金の残高推移等について調査を進めてきた。当該元従業員を社内規程に則り懲戒解雇処分とした上で、今後、弁護士を通じ、当該元従業員からの損害額の回収に必要な対応及び刑事上の法的措置を進めていく。
業績への影響
本件不正行為による損害額は、26年3月期第3四半期の連結業績への反映を見込んでいる。なお当期の連結業績に及ぼす影響は限定的であり、25年11月7日に発表した連結業績予想からの修正はないとのこと。
再発防止に向けて
セルビー及び同社グループ各社において、内部統制ルールを強化した上で、他に同様の事案が起きない業務プロセスであることの確認を行うととともに、今後、更なる内部管理体制の強化のため、同社グループ全体で、改めて内部統制ルールの周知徹底、継続的な業務プロセスの見直しを行う。
