ファッション

ナイキが渋スクに新コンセプトのデジタルストア 世界2店舗目

 ナイキは、新店舗「ナイキ バイ シブヤ スクランブル(NIKE BY SHIBUYA SCRAMBLE)」を11月1日にオープンする商業施設「渋谷スクランブルスクエア」2階に開く。店舗面積は176平方メートル。同店限定の商品やメンズ、ウィメンズのウエアとシューズをそろえるほか、「ナイキ」のアプリやウェブサイトと連動したサービスを提供する。

 同店はアメリカ・ロサンゼルスの店舗に次いで世界2番目となる新コンセプト“ナイキ ライブ”を採用した。店舗周辺にいるナイキの会員データなどをもとに、商品やサービスを提供する。商品はナイキのEC上のデータや東京の会員情報をもとに、2週間に1度更新。7月にリニューアルオープンした原宿旗艦店と同様に、商品の在庫確認と取り置きや、アイテムのバーコードスキャンによる詳細情報の確認、会員限定の特典取得などが可能だ。

 サービスはシューズのサイズ計測サービス“ナイキ フィット”やチャット機能“ナイキ ストア チャット”を用意する。“ナイキ フィット”では、店舗スタッフが来店者の足をスキャンし、最適なサイズを即時的に提案。会員は提案されたサイズをアプリに登録し、次回以降の商品購入の際に活用できる。“ナイキ ストア チャット”はLINE上で“Nike Store Chat”と送信すると、店舗の営業時間などの基本情報の確認や、スタッフにチャットで質問ができるサービスだ。

 また、店舗に置かれたデジタルサイネージ上のQRコードをスキャンすることで、ナイキの提携ジムや限定イベントなどへの予約を行えるほか、自動販売機型の“アンロック ボックス”を設置。会員は3週間に1度、アプリ内のメンバーパスを使用して無料のギフトを受け取ることができる。

 「東京はわれわれが“キーシティ”と考えている都市の1つ。忙しい通勤客が非常に多い一方で、求められるサービスの水準も非常に高い。平日はコンビニのように便利な場として、そして週末はショッピングの場として、“おもてなし”と利便性を兼ね備えた店舗にしていく。2020年にはオリンピックも控えている。全てのアイデアや体験を導入するつもりだ」。そう語るのは、来日したキャシー・スパークス(Cathy Sparks)=グローバル・ナイキ・ダイレクト・ストア&サービス GMだ。

 キャシーGMはナイキで消費者向けのサービスの考案やコンセプトの開発をリードしている。「当社のデータによると、消費者の80%がオンラインとオフラインを使って買い物をする人々。そういった消費者たちのために、店舗とECの在庫を連携したり、新たな体験が提供できる場を作り、スポーツを紹介したりする。AIやAR(拡張現実)など、いろいろな最新テクノロジーの可能性を模索しつつ、消費者の体験を高められるモノを提供していきたい」。

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