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2020年春夏ミラノコレ2日目のハイライト カール亡き後初の「フェンディ」ウィメンズと、新生「ボッテガ」の2季目のショーなど

 2020年春夏シーズンのミラノ・ファッション・ウイーク2日目は、「フェンディ」から「ボッテガ・ヴェネタ」などの注目のブランドを入れた10を取材。その中から3ブランドをピックアップして紹介する。

フェンディ(FENDI)

DESIGNER/シルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)

 カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)亡き後、シルヴィア・フェンディが最初から最後まで手掛けたコレクション。カールがまず「フェンディ」で試した、革新的な素材使いは健在だ。チュールにギンガムチェックをプリントしてタンクトップからキュロット、パフスリーブドレスまで、さまざまアイテムを送り出す。ともに帯状に切り出したファーと組み合わせ、真逆に位置するような異素材によるガウンコートも生み出した。

 ムードは6月に発表した2020年春夏メンズ同様、ボタニカル柄を多用したガーデニング。そこにグラムミュージックのムードを重ね合わせ、太陽光の下で楽しむナチュラルと、スポットライトの下のアンダーグラウンドが交差した。アクセサリーは、洋服とモチーフをシェアする“バゲット”など。

ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)

DESIGNER/ダニエル・リー(Daniel Lee)

 4シーズン目、2回目のランウエイショーを披露した32歳の英国人デザイナー、ダニエル・リーはすでに一目置かれた存在だ。ショー会場には、彼が手掛けたクラッチバッグ”ザ・ポーチ”などのバッグやシューズを着用する人が目立った。デビューから1年以内に新アイコンをヒットさせた実績は、レザーグッズを主力にする「ボッテガ・ヴェネタ」が無名デザイナーを起用した決断が正しかった証だ。今季、リーはメゾンのレザーのクラフツマンシップを生かしながら、オーバーサイズとタイトシルエットのバランスで遊んだ。ファーストルックはワンショルダーのタイトドレスに、巨大化したハンドバッグの"ザ・アルコ”をクロスボディー(ななめがけ)として身に着ける。ドロップショルダー、スクエアネック、タイトなウエストも特徴的で、構築的シルエットをソフトに見せる。メンズも良好だ。軽やかなレザーのショートパンツやトレンチ風のオールインワンなどウエアラブルな提案が広がった。「セリーヌ(CELINE)」でフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)もとで経験を積んだリー、バッグはすでにフィービーファンに受け入れられているが、ウエアはまだ伸び代がありそうだ。

エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)

DESIGNER/ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)

 キーワードは、「空」。スカイブルーやべピーピンク、ごくごく淡いカーキなどにライトグレーやシルバーを組み合わせ、広がる雲、無限の青空を表現した。パステルカラーはシフォンやチュールなどの優しい素材、シルバーはスパンコールや銀糸のステッチで描く。パンツはタック入りのキャロットやガウチョで、あくまでもリラックス。トレンチコートも、歩くたびに大きくなびく。

 イヴニングは、青空から夜空に。シルバーの輝きが増し、ビーズやスパンコール、メタル装飾のボリュームも増す。深いVゾーン、ベアトップなど、最近の「エンポリオ アルマーニ」はイヴニングでもとことん若い。