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販売員のための新資格制度がスタート 9月2日に申し込み

 一般社団法人日本プロフェッショナル販売員協会(以下、JASPA)は、販売員のための新資格制度「JASPAセールスプロフェッショナル資格」の第1回認定試験を行う。9月2日に申込受け付けを始め、2020年2月4日に1次試験を、3~5月をめどに2次試験を実施する。さらにミニ論文や推薦状など応募時の書類審査や適性検査を経て6月ごろに合格者を発表する。同資格の有効期限は5年間で、その理由についてJASPAの清水洋延事務局長は「マーケットが変化するため」とした。同試験の実施はJASPA創設時からの目標だった。

 受験資格は、対面販売の実務経験が5年以上、扱う商品がファッションカテゴリーに属する販売員などで、学生は受験できない。1次試験は筆記式で商品や販売知識、教養についての2科目を実施。2次試験は、異なる調査員による2回のミステリーショッピング式となる。受験料は1次試験が1万4000円(税込)、2次試験が3万2000円(税込)で、JASPA会員や10人以上の団体には割引がある。

 ミステリーショッピング式試験のためにJASPAは、ファッション&ビューティ業界の人材紹介・派遣などを主な業務とするワールド・モード・ホールディングス、コンサルタント会社のキャリア・ブロッサムと合弁で新会社「ファクツ・リサーチ」を設立する。8月中にも登記予定で、JASPAのエマニュエル・プラット(Emmanuel Prat)代表理事が社長を務める。

 清水JASPA事務局長は、「現在、販売員の評価を決めるものは売り上げであり、売り上げまでのプロセスや客との関係づくりについての評価基準はない。しかし業績を上げる販売員は高いコミュニケーション能力を持ち、客のニーズや好み、トレンドなどを踏まえて最適な提案ができる人物だ」と述べた。これまで販売員は店長やエリアマネジャーになるためのステップだったが、「JASPAセールスプロフェッショナル資格は、“販売を極めたい人”の新たなキャリアプランを示したい。資格を取得することで、プロであることの誇りと自信を持ってもらいたい」と続けた。

 第1回認定試験は東京のみでの開催だが、今後開催地を増やしていく予定だという。「年に1度実施したい」とし、ファッションに加えてビューティ分野での資格制度整備も視野に入れる。同時に資格保持者に給与や待遇面で、業界がどんなメリットを与えるかが課題となる。

 JASPAは、販売員の地位向上とキャリア、能力開発を支援することを目的に16年に設立された。販売員のための資格としては、ほかに日本百貨店協会が認める国家検定資格の「接客販売技能検定」や一般財団法人日本ファッション教育振興協会による「ファッション販売能力検定」などがある。