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「無印良品」と武蔵野美術大学の協業店舗を先行公開 広々としたカフェで地域とのつながりを創出

 「無印良品」を展開する良品計画は、武蔵野美術大学と協業し、同社初となる産学共同型店舗「MUJI com 武蔵野美術大学市ヶ谷キャンパス」(新宿区)を18日にオープンする。17日、報道陣向けに店内を先行公開した。物販エリアとともにカフェや産学連携の開発商品などを販売する売り場を設けることで、学生の創意発達や地域とのつながり創出を目指す。

 記者会見で同社の金井政明会長は、これまでの店舗との違いを「地域に開かれた店舗」であることだと強調した。店舗はキャンパスの正面入り口に併設され、大学に出入りする学生の主な動線上に立地。最大の特徴は、東側のカフェスペースに物販(260平方メートル)よりも広い約310平方メートルを割いたことだ。

 カフェは学生や近隣オフィスワーカーなどの利用を想定し、日替わり定食(800円)や“バターチキンカレー”(600円)、100円のコーヒーなどを提供するほか、机には電源コンセントを完備した。屋外のテラスを含めた「オープンマーケット」エリアでは、学生と企業、自治体などが連携し開発した飲食物を販売。書籍のほか端材や廃材なども自由に活用できる創作スペースの「コムスタジオ」も設けた。

 西側の物販エリアはオフィスビルや大学が立ち並ぶ地域特性を考慮し、商品約1800点のうち日用品が6割、食品が2割を占める。

 同大の長澤忠徳学長は、「かねてから教育は経済に踏み込んではならないという美徳があった。だが作ったものを売ったり、食べたり、新しい仕組みを運用したりすることは、学生にとって今までにない創造性教育の場になるはず」と期待する。

 金井会長は「われわれはこの間、古民家の再生や棚田の保全活動、道の駅のデザインなど、地域振興につながる事業に取り組んできた。この店舗も、学生とともにビジネスマンや地域住民がさまざまなテーマを議論し、考え、実践することでさまざまな新しいアイデアが生まれるスペースにしていきたい」と話した。