ファッション

「無印良品 銀座」お披露目 注目は日本初展開のホテルと“食”

 良品計画は2日、東京・銀座の並木通り沿いに4日オープンする世界旗艦店「無印良品 銀座」を関係者に公開した。「無印良品」の世界最大の売り場に加えて、上層階に日本初展開となる「MUJIホテル」、地下1階に「MUJIダイナー」を備え、海外からの観光客や近隣オフィスに勤める日本人客などを取り込む。「売り場作りや接客、ホテルの環境含め、MUJIの世界観を感じてもらえるようにし、われわれの目指す“感じ良いくらし”をさらに発展させていく」と松﨑曉社長。

 銀座店オープンに先駆け、近くにあった世界旗艦店の有楽町店を2018年12月に閉店した。銀座店は年間入館客数で有楽町店の1.2倍の230万人を見込む。銀座店のオープンによって、「無印良品」の店舗数は全世界で990となる。銀座店は、地下1階、地上10階の11層のビルを1棟まるごと使用。1~5階に「無印良品」が入居し、店舗面積は3981平方メートル。6階はホテルのフロントやレストラン、バースペースで7~10階が客室となる。地下1階がダイナーだ。

 日本初展開のホテルは全79室で、宿泊料金は15~16平方メートルの部屋で1万4900円。ホテルは中国・深センに18年1月、北京に6月にオープンしており、「大変好調に推移している」(松﨑社長)。銀座も3月20日の予約開始以降、「すでに国内外から多数の予約を受け付けており、しばらくは満室状態が続く」という。良品計画がコンセプト立案やインテリアの監修を行い、客室内の備品は「無印良品」の商品を利用、“アンチ・ゴージャス、アンチ・チープ”な世界観を伝える。

 ホテルの運営は、目黒のデザインホテル「CLASKA」などを運営する建築設計事務所のUDSが行う。UDSは北京の「MUJIホテル」の運営も担っている。「ホテル事業は運営が重要であり、運営を担う相手先企業があってできること。数を求めてはおらず、次の開業計画で公表できるものはない」と松﨑社長。

 「無印良品」は“食”領域の拡大がポイントだ。「利益や差別化のために食を強化するのではない。今、われわれの提案から食が欠落しているので注力する。食分野は購入頻度が高いので、食をフックに全体の購入頻度を上げていきたい」という。有楽町店に比べ、食品の陳列棚は1.3倍以上に広げた。有楽町店でも行っていた野菜や果物などの青果販売は、産地見学ツアーなども連動し、生産者の顔が見える販売をめざす。新しい取り組みは、近隣に勤務する層を狙った弁当の販売と朝食の提供だ。日替わり弁当(750円)は、5個以上の注文から一部地域には配達サービスも行う。朝食は「朝から飲食できる店が近辺に少ない」ことから、ベーカリーや地下1階のダイナーで朝7時30分から提供する。

 店頭でのワークショップイベントを年間300回計画しており、コト提案を強化。ホテルで行う銀座の街ツアーなどもコト提案の一環だ。また、“マイバッグ”推進によるプラスチックショッパーの削減も銀座店からスタートする。20年には、紙バッグのデポジットによる回収・返金制を導入する予定だ。

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