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プーマ2018年度は多くの地域で2ケタ成長 ジェイ・Zの起用も貢献

 プーマ(PUMA)の2018年12月期決算は売上高が前期比17.6%増の46億ユーロ(約5796億円)、利払い前・税引き前当期利益(EBIT)は同37.9%増の3億3700万ユーロ(約424億円)、純利益は同37.9%増の1億8740万ユーロ(約236億円)で増収増益だった。
 
 地域別の売上高はEMEA地域(欧州、中東、アフリカ)が現地通貨ベースで同11.4%増の18億ユーロ(約2268億円)で、フランス、スペイン、イギリス、ロシア、トルコにおける成長率は2ケタだった。北南米地域も同16.9%増の16億ユーロ(約2016億円)と北南米の両地域で伸びを見せた。特に好調だったのはアジア太平洋地域で売上高は前期比28.8%増、中国と韓国での高い伸び率がけん引し、日本での成長率は1ケタ台にとどまった。

 カテゴリー別の売上高では、フットウエアが堅調で同16.6%増の21億ユーロ(約2646億円)と、初めて20億ユーロ以上をマークした。ランニングとトレーニングおよびスポーツスタイルの分野が特に成長率が高かった。アパレルの売上高は同22.2%増の16億ユーロ(約2016億円)で、スポーツスタイルカテゴリーのロゴアイテムと他の新製品が成長に貢献し、アクセサリーは同11.0%増の7億7600万ユーロ(約977億円)でレッグウエアとボディーウエアが伸長の主な要因となった。

 また、eコマースを含むプーマの小売売上高は同24.0%増の11億ユーロ(約1386億円)で、売上高全体の24.3%を占める結果となった。既存店ベースの売上高や店舗網の拡大、eコマース事業の成長などが貢献したという。

 20年ぶりに復活させたバスケットボール部門については、ラッパーのジェイ・Z(Jay Z)をクリエイティブ・ディレクターに迎えており、スニーカー“クライド コート ディスラプト(CLYDE COURT DISRUPT)”がすぐに完売したほか、女優のセレーナ・ゴメス(Selena Gomez)とのコラボスニーカーもウィメンズカテゴリーでベストセラーの1つになった。

 ビョルン・グルデン(Bjorn Gulden)最高経営責任者は「改善すべきことはまだ多いが、18年のビジネスの成長に満足している。全地域および製品カテゴリーでの2ケタ成長は、われわれがブランド力をグローバルに強化し、かつそれぞれのカテゴリーを充実させてきたことを証明している」とコメントした。

 同社は2019年12月期の見通しも発表しており、売上高は現地通貨ベースで同約10%増、EBITは3億9500万〜4億1500万ユーロ(約497億〜522億円)の達成を目指す。

大根田杏(Anzu Oneda):1992年東京生まれ。横浜国立大学在学中にスウェーデンへ1年交換留学、その後「WWD ジャパン」でインターンを経験し、ファッション系PR会社に入社。編集&PRコミュニケーションとして日本企業の海外PR戦略立案や編集・制作、海外ブランドの日本進出サポート、メディア事業の立ち上げ・取材・執筆などを担当。現在はフリーランスでファッション・ビューティ・ライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を行う。