ファッション

今、知っておくべきマイクロ・インフルエンサーとは?

 最近やたらと聞く“インフルエンサー”は、正直SNSのフォロワーが多い女の子くらいに思っている。だからこそ、そんな女の子にペコペコ頭を下げるマーケティングなんてよく分からないし早くもちょっとウンザリしてきた……。そんなアナタのために、インフルエンサーに特化したマーケティングを実践するリデルの福田晃一・最高経営責任者(CEO)が分かりやすくインフルエンサー・マーケティングを解説します。第5回は今、知っておくべきマイクロ・インフルエンサーをファッション、ビューティ、デリ、トラベルなどのジャンル別に紹介します。

Q.今、知っておくべきマイクロ・インフルエンサーとは?
A.メジャーデビュー直前のインディーズバンドのような存在。キャラ立ちしたインフルエンサーを紹介します!

 私たちがマイクロ・インフルエンサーと定義するのは、5000〜10万のフォロワーを抱えるアカウントです。しかし今後、マイクロ・インフルエンサーのフォロワー数はもっと少なくなると思います。弊社が行った調査では、フォロワー数6000〜3万のインフルエンサーは、その数とエンゲージメントのバランスが一番優れています。通常、エンゲージメント率はフォロワーが増えると反比例するかのように低くなるのですが、フォロワー数が6000〜3万のレンジに限ると、その減少は劇的に緩やかなんです。

 例えるなら、フォロワー数が6000〜3万のマイクロ・インフルエンサーは、デビュー目前のインディーズバンド。ファンの熱量が最も高い、300人規模の会場でライブをするバンドのような存在です。少しずつマスも気付き始めたけれど、まだ当初のファンもアツい思いを持って応援している。そんな人たちです。反対に10万以上のフォロワーを獲得したインフルエンサーは、大手レコード会社と契約してタレント化するアーティストみたいな存在。ファン(フォロワー)にとっては距離が遠くなり、応援しづらくなる危険性をはらんでいます。では、実際にマイクロ・インフルエンサーにはどんな人がいるのか?最も多いのはファッション、次いでビューティ、3位はデリ(飲食系)、4位はトラベル(旅行系)、そしてオールジャンルというカテゴリーです。今回はこれらのジャンルにメンズを加え、今知っておくべき人気インフルエンサーを紹介します。

FASHION

@karenkageyama

 彼女は自分よりも大人の女性ユーザーに向け、ブレない投稿を続けています。鏡越しのセルフィーなど、自分を押し出し過ぎない点も好印象。ファッション系インフルエンサーのコーディネート投稿は、統一感を出すため写真を同じ背景で撮影しがちですが、彼女は投稿ごとに背景を変えているにもかかわらず、世界観がブレません。ちなみにストーリーズはオフショットのよう。ジャンクフードを映すなど、普段の投稿では見せないギャップを感じさせるのも上手です。

BEAUTY

@ayanekotan
 彼女の投稿は、メイクアップの動画がメーン。カワイイけれど分かりやすい字幕で情報量を増やし、他アカウントとの差別化を図っています。テキストも長く、ハッシュタグも多いため、投稿から情報を得たいフォロワーが増えています。インスタグラムはこれまで、写真を核に共感を誘うSNSと捉えられてきましたが、投稿が増えた最近は検索ツールとしての性格が強まっています。動画で製品を細かく説明し、時には批判もする。彼女の主観が色濃いアカウントは、まさに一つのメディアです。

DELI

@utosh
 投稿の特徴は、他のデリ系アカウント同様、食べ物を真上から撮影しているにもかかわらず、フィードがキレイなことです。飲食がテーマのアカウントは、投稿を重ねるとフィードの美しさが崩れてしまうことがほとんど。でも、彼の写真は料理に寄りつつ余白をしっかり取り、時には画角も工夫しています。飲食がテーマのアカウントのみならず、優秀なインフルエンサーは、1投稿だけでなく、その集積であるフィードにこだわります。フィードも一枚の“絵”なんです。

TRAVEL

@yuriexx67
 旅行系のアカウントは、差別化が難しいんです。理由は、行き先のほとんどが観光地だから。分かりやすいインスタ映えスポットは、撮られ尽くしたところが多いんです。キレイなタイルを撮影したり、そこにサンダルや足を入れたりがせいぜいで“撮りどころ”は同じです。そしてトラベル系インフルエンサーは相互フォローしあっていて、世界観がますます近づいています。でも、彼女はよりセグメントした“キャンプ”にフォーカスしているのでフォロワーも付きやすいんです。

MEN’S

@crazypapa.tv
 投稿のほとんどは、子どもを抱っこしながらの筋トレ動画(笑)。かわいらしく、思わず笑ってしまうアカウントです。一方でママさんからの育児についての悩み相談に応じたり、情報提供を忘れなかったりで急速に支持を得ています。インスタグラムの開始当初は、上半身裸で子どもを抱っこしながら料理するという“ファニー部門”で注目を集めたアカウントでしたが、動画の必要性を理解していて、自分のこともよくご存じです。今後、ますます飛躍するでしょう。

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