ファッション

シャネルが人気ビンテージショップを相手取り損害賠償請求 模倣品を販売した疑い

 シャネル(CHANEL)は14日、ハイブランドのビンテージ商品を販売するアメリカの人気ショップ、ワット ゴーズ アラウンド カムズ アラウンド(WHAT GOES AROUND COMES AROUND以下、WGACA)を商標権侵害で提訴した。

 シャネルはWGACAが模倣品を販売しただけでなく、あたかもシャネルと協力関係があるような誤解を生む表現をしていることについても違法性を主張。「WGACAといかなる協力関係も結ぶつもりはない」と、裁判所に提出した書面の中で主張している。

 一方でフランク・ボバー(Frank Bober)=WGACA副会長はシャネルの主張を真っ向から否定。「シャネルの主張は真実ではないと自信を持って言える。われわれは全面的に戦う」。

 模倣品についてシャネルは、偽の保証書が付いたハンドバッグやティッシュボックスがWGACAで販売されていることを最近認識したという。シャネルはいずれの商品も保証していないと主張。WGACAで買い物をする人がシャネルの正式な保証書付きだと誤認するような行為を直ちに停止するよう求めている。

 シャネルのスポークスウーマンは、「いかなる者であっても、関係やパートナーシップを結んでいるという虚偽の申告をすることをわれわれは容認しない。『シャネル』が努力して構築してきたブランドの評判を著しく棄損する」とコメントしている。

 シャネルは、前述のハンドバッグやティッシュボックス以外の模倣品に対しても問題視しており、各事象について商標権侵害、不正競争法違反、虚偽の推奨の代償として200万ドル(約2億1200万円)の損害賠償を請求している。

 なお、WGACAはアメリカで5店舗とオンラインを運営する他、卸も行っている。

CHANEL x ビジネスの記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“個”が主役の百貨店特集2024【WWDJAPAN BEAUTY付録:2023年度世界のビューティ企業TOP100】

7月22日号の「WWDJAPAN」は百貨店特集。 個人の価値観が多様化し、コロナを経てオンライン消費がますます浸透しました。百貨店という業態の存在意義すら問われる中、それでも人が集まる店の条件とは何か。決め手は、品ぞろえでも立地でもなく、情熱と個性を持った“人”の存在。百貨店が元々持っていた強みに光を当てたり、その枠を超えて新分野を開拓したりと、編集力やアイデアを駆使して売り場を面白くしようとする…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。