「WWDJAPAN」は月に約1回の頻度で、ファッション&ビューティ業界の動向を読み解くセミナーを実施している。毎週発行する「WWDJAPAN」で反響の大きい特集は読者がさらに理解を深める学びの機会を設けることもあり、7月16日開催の「『CFCL』に学ぶクリエイションとビジネスを両立するブランド運営論」はその好例だ。高橋悠介CFCL代表兼クリエイティブ・ディレクター(以下、高橋代表)と松浦直彦 CFCL代表取締役副社長兼COO(以下、松浦副社長)の2人が登壇した。
視聴期限:2026年7月29日(水)23:59 まで
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「CFCL」に学ぶ
社会貢献×成長のブランド論
ニットブランド「シーエフシーエル(CFCL)」は今、最も注目すべき日本発のブランドの一つと言っても過言ではない。理由は、社会課題に向き合うことを前向きに捉えてビジネスにつなげ、持続的な競争優位性をもたらしているからだ。冒頭、ファシリテーターを務める村上要「WWDJAPAN」編集長は、世界規模で勢いを拡大し続けるブランド「パタゴニア(PATAGONIA)」と「ラッシュ(LUSH)」を例に挙げ、サステナビリティを実現するために使用する素材をいち早くオーガニックコットンに切り替えたり、可能な限り包装素材を簡素化したりが生活者の支持につながっている事例を紹介。「社会課題を“自分ごと化”し、かなえたい社会像を明確に持っている企業やブランドは強い。時には困難が立ちはだかってもビジョンを推進できるし、競合他社とは差別化した存在になれる」。
そんな自社の理念を貫徹する姿勢は、「CFCL」も同様だ。高橋代表はブランド立ち上げ時を振り返り、「世界は着用しきれないほどの服であふれているため、現代の服にはない価値を与えなければならないと思った」と話す。デザイナーの美意識だけを詰め込んだブランドとして終わらせるのではなく、そこに公共性も付与することで世界のどこにもないユニークなカテゴリーキラーを目指すに至った。そうして生まれたのが、“オケージョンドレス”“ハイテク”“イージーケア”“サステナビリティ”という4要素の掛け合わせ。高橋代表は「CFCL」で、日本のファッション産業が盛り上がり、地球に優しい素材の開発が進み、シビアな労働環境と言われる業界の慣習を改善したいという。
高橋代表のビジョンを具現化するため、屋台骨となる働きをするのが投資ファンド・ペルミラ出身の松浦副社長だ。世界でトップクラスの優秀な人材が長く働ける環境を整えるために、社内の組織制度のアップデートを推進している。「自分が別の業界で17年間働いてきた中で感じてきた違和感を解消する取り組みを、この会社で突き詰めてみたかった」。例えば、ファッション業界での経験の有無や、日本人であるか否かに限らず雇用の枠を広げ、正社員と非正規社員との垣根を取り払い、役割に応じてフェアな報酬体系を整えることなどを日々模索している。
本セミナーの醍醐味は、高橋代表が「『WWDJAPAN』の特集にすでに書いてあることをなぞらず、ここでしか聞けないことを届けたい」と宣言したように、「CFCL」事業成長の革新に迫る内容が盛りだくさんなことだ。
視聴期限:2026年7月29日(水)23:59 まで
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