ファッション
連載 ファッション&ビューティパトロール 第102回

あの噂の刺しゅう屋の正体は?──夜な夜な“刺し続ける”PRがいるらしい

無料で読める

あの噂の刺しゅう屋の正体は?──夜な夜な“刺し続ける”PRがいるらしい

渋谷区某所で、夜な夜な響く奇怪な音──。業界の一部では「1人の男が“刺している”音」だと囁かれている。その真相を確かめるべく、「WWDJAPAN」は恐る恐る現場に潜入。すると、怪しい髭の男が姿を現した。男の名はMr. TEE。昼はPR、夜は刺しゅう屋としてミシンの機械音を響かせ、これまでに藤井 風らのアーティストの衣装から、榮倉奈々が手掛ける「ニューナウ(NEWNOW)」、友人の私物まで、あらゆるアイテムに刺しゅうを施してきたという。自らを“超優良な刺し屋”と語るTEE、もとい山口貴紀が刺しゅうに見いだす可能性とは?(この記事は「WWDJAPAN」2025年8月25日号からの抜粋で、無料会員登録で最後まで読めます。会員でない方は下の「0円」のボタンを押してください)

PROFILE: 山口貴紀(TEE)/EX+++ ショールーム ディレクター

山口貴紀(TEE)/EX+++ ショールーム ディレクター
PROFILE: PR・ホールセール会社に9年間勤務したのち、2023年秋に独立。「EX+++ ショールーム」を立ち上げ、これまでの経験と人脈、知識を生かし、ファッション、ビューティ、ライフスタイル、フード、音楽、アート、車など幅広い分野の仕事に携わる。趣味はレコード収集、おいしいもの巡り、バードウオッチング PHOTO : SHUHEI SHINE

Q. そもそも、なぜ刺しゅう屋に?
きっかけを教えてください。

PR会社を退職後、寝具のカバーブランドを始めようと計画していて、そこにカスタムで刺しゅうを入れられたら素敵だなと思っていたんです。ただ同時並行していたPRやイベント企画の仕事が忙しく、寝具ブランドはもう少し時間をかけて取り組むことにしたんです。とはいえ、刺しゅうマシンはすでに購入済み。講習会に出席したり、刺しゅう職人の方々に教えを受けたりと準備は進めていたので、「とりあえず縫うか!」と、インスタのストーリーズに制作風景を投稿しました。すると周りから「いい感じじゃん!」と反応をいただき、ありがたいことに仕事の依頼が舞い込んで今に至ります(笑)。

Q. これまでどういう刺しゅうを手掛けた?

初めての依頼は「Thomas Lélu for Do Nothing Congress™」のキャップ刺しゅうでした。その後も、藤井 風さんやリップスライム(RIP SLYME)さんの衣装へのポイント刺しゅう、榮倉奈々さんの「ニューナウ」のTシャツ刺しゅう、ヨシロットン(YOSHIROTTEN)さんの個展ノベルティー制作、雑誌「ギンザ(GINZA)」の撮影プロップなど、多方面から声をかけていただいています。

この続きを読むには…
残り1298⽂字, 画像8枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

WWDJAPAN x ファッションの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。