
唯一無二を目指すクリエイションで、国を越えて支持を集める「シーエフシーエル(CFCL)」。ブランド設立から5年を迎えた今、そのクリエイションは誰にどう響いているのか。国内外のバイヤーをはじめ、デベロッパーや弁護士、設計士、写真家ら、さまざまな立場からブランドと関わってきた15人に「CFCL」とクリエイティブ・ディレクター高橋悠介の魅力について聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年6月2日号からの抜粋です)
金子篤志
(阪急阪神ビルマネジメント 営業担当)
「CFCL」の「再生素材×ニット技術」という新しいファッションの在り方は、グラングリーン大阪の「広大な公園×都市」という新しいまちづくりのビジョンとリンクする。これまでとは異なるライフスタイルの提案ができると考え、施設の“顔”である1階に誘致した。一度見たら忘れられないシルエットや、環境配慮への真摯な姿勢、日常生活での扱いやすさを同時に実現している点に、「CFCL」ならではの独自性を見いだしている。「CFCL」のような先進的なブランドがテナントに入り、グラングリーン大阪全体に対する期待感がさらに高まったと感じている。
細尾真孝
(HOSOO 代表取締役社長)
着物も含め、衣服は何千年にもわたり、人と環境との関係性を織りなしてきた。「CFCL」の服には、美しさや着心地の良さにとどまらず、社会への美意識と責任が繊細に織り込まれており、われわれはその姿勢に深く共感している。2024年夏に京都でコラボポップアップを実施した際には、真摯にモノ作りに向き合う姿勢に加え、新たな領域へ果敢に挑む精神と、それを形にする実行力にも、刺激をもらった。「CFCL」の取り組みは、現代における美意識を再定義するもの。なぜなら衣服をまとう行為は、自身の美意識や哲学をまとうことに他ならないからだ。
落合博晃
(金沢21世紀美術館 広報アドバイザー)
開館以来、当館は時代に合ったユニホームを採用してきた。今回、高橋さんに依頼したのは、再生素材を活用し、サステナビリティへの積極的な姿勢に共鳴したから。高橋さんは、水平ガラスをイメージした涼しげで柔らかな色彩のボーダーに、当館のアイコンカラーのオレンジを用いて、建物を支える柱に見立てたストライプを背中にあしらってくれた。デザインは、展示作品と競合することなく調和しながらも独自の存在感を放ち、来館者にとって心地よい空間を演出している。ユニホームとして遠くからでも一目で分かるため、お客さまの評判も上々だ。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。
