ビューティ
特集 ドラッグ・バラエティーストアのPB戦略 第6回 / 全8回

コーセーがPBを手掛ける理由

有料会員限定記事

従来、低価格を武器に市場を席巻してきたPBは、今やメーカーとの共同開発によって、品質や機能性を兼ね備えた「選ばれるブランド」へと進化を遂げている。メーカーがPB開発に踏み切る背景とは何か。その最前線を追う。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月24日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)

KOSÉ

コーセー

NBとPBが共存し、
「相乗効果を生み出すことが使命」

コーセーが小売りのPB事業に参入した第一歩は、2004年にセブン-イレブン・ジャパンと共同開発したスキンケアブランド「雪肌粋」だった。ドラッグストアのPBにおいては、09年にコスモス薬品と共同でスキンケアブランド「アンテリージェ EX(INTELLIGE EX)」を開発したのが始まりとなる。「09年のドラッグストア業界は、大規模出店や経営統合が進むとともに、改正薬事法の施行により一般用医薬品の販売方法が変わるなど、大きな転換期を迎えていた。競争が激化する中で、各社が差別化戦略を模索し、化粧品が注目されるようになった」。一方で、ドラッグストアにおける制度品は、ポイント還元による実質値引きが頻繁に行われており、「メーカーとしてもブランド価値の維持が重要な課題となっていた」と振り返る。その中で、コスモス薬品は高付加価値を求め、コーセーはブランドを守りたいという意向が合致。「ブランディングを強化し、お客さまに“確かな”製品を届ける」という方針のもと、「アンテリージェ EX」は誕生した。

この続きを読むには…
残り807⽂字, 画像4枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

アウトレット特集  急拡大するショッピングリゾートの最前線を追う

アウトレットモールが日本に登場して約30年。消費者にとってはブランドをお得な価格で買える場所として浸透し、ブランド側にとっても集客力のある重要な販路として定着しています。有力アウトレットモールは観光動線上にあり、「ショッピングリゾート」としての発展が目覚ましい昨今。最前線を追いました。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。