ビューティ
特集 ドラッグ・バラエティーストアのPB戦略 第5回 / 全8回

カラーズはドラッグストアを主戦場に小売りとともに「一つ先のマス製品を作る」

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従来、低価格を武器に市場を席巻してきたPBは、今やメーカーとの共同開発によって、品質や機能性を兼ね備えた「選ばれるブランド」へと進化を遂げている。メーカーがPB開発に踏み切る背景とは何か。その最前線を追う。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月24日号付録「WWDBEAUTY」からの抜粋です)

COLOURS

カラーズ

小売りとともに
「一つ先のマス製品を作る」

2000年の創業時は主にイベントや広告制作を手掛け、マツキヨココカラ&カンパニー(以下、マツキヨ)のキャンペーンビジュアルなどを担当した縁からカラーズはPB開発にも携わることになった。「当時のPBはNBの模倣や廉価版が大半を占めていた。マツキヨの担当者から独自性のあるPBを手掛けたいと当社に打診があった」。そこで08年に誕生したのがサロンクオリティーのヘアケアブランド「ルンタ(LUNG TA)」だ。当時シャンプーの価格は500〜1000円が中心だったが、2500円で販売。高品質で仕上がりの良さを実感できるとヒットアイテムとなり、17年たった現在も販売しているほど根強い人気を誇る。

「ルンタ」が契機となり、社業を化粧品開発にシフト。ドラッグストアを主戦場とした。「マス市場には良質な製品が少ないといわれていたので反骨心もあった。良質な成分、センス、ストーリー性がある“本物”にこだわって開発している」。また創業時はアートや音楽を発信していたこともあり、デザイン性の高さは今も譲れない要素の一つだ。

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