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ユニチカ藤井社長「事業譲渡は8月が絶対の期限」 25年3月期は243億円の最終赤字

経営再建中のユニチカの2025年3月期連結決算は、売上高が前期比6.8%増の1264億円、営業利益が59億円(前期は25億円の赤字)、経常利益が47億円(同10億円の赤字)と黒字に転換したものの、純損益は243億円の赤字だった。最終赤字は2期連続。同社は昨年11月に祖業の繊維事業からの撤退を含む構造改革に着手しており、379億円の減損損失を計上したため。

岡崎工場(愛知県岡崎市)や常盤工場(岡山県総社市)、大阪染工など、撤退を決めた繊維事業の譲渡の状況に関して、4月に社長に就任した藤井実社長は、「事業譲渡に関しては鋭意進めており、現時点で話せることはなにもない。ただ、再生計画の中で事業の譲渡、あるいはそれ以外の選択肢(=廃業)の判断の期限は8月中が絶対の期限になっている」と語った。

第4四半期(1〜3月)中に新たに発生した減損としては大阪府・山崎にある大阪染工で24億円を計上した。

繊維事業の中核会社であるユニチカトレーディングは売上高が260億円、営業損益が4億円の赤字(前期は6億円の赤字)、経常損益が5億円の赤字(同5億円の赤字)、純損益が3億円の赤字(同5億円の赤字)だった。

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