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フルラが2018年上場を目指す

 フルラ(FURLA)は2018年までに上場することを目指す。マルゾット グループ(MARZOTTO GROUP)やロロ・ピアーナ(LORO PIANA)、フェラガモ(Ferragamo)家などが出資しているTIP タンブリ・インベストメント・パートナーズ(TIP TAMBURI INVESTMENT PARTNERS以下、TIP)が5月2日付でフルラに増資した。TIPはフルラにまず1500万ユーロ(約18億3000万円)を投資し、それらは上場時に自動的に株式に転換される。さらに、上場時に売出しと同じ条件で1500万ユーロ(約18億3000万円)分の株式を追加購入する。

 ジョヴァンナ・フルラネット(Giovanni Furlanetto)=フルラ社長は「新たな一歩を踏み出したことをうれしく思う。われわれが築いてきた伝統に相応しい将来成長を推進すべく、企業力と国際競争力を高めるために信頼できるTIPの協力を受けることができた。これまでの成長をさせてきた全社員に深く感謝する」とコメント。ジョヴァンニ・タンブリ(Giovanni Tamburi)TIP社長兼最高経営責任者(CEO)は「イタリアで最も優れた一流企業の一つであるフルラと提携することができ、誇りに思う。フルラは売上高と利益の両面において目覚ましい発展を遂げ、それをさらに加速させるべき新規公開株に向けて取り組むことを決定した。われわれをサポートしてきたフルラ創業家のフルラネット一族に感謝する」と語った。また、投資を決めた理由について「フルラは本当に美しいブランドで、順調に成長している。ラグジュアリーマーケットは今後も拡大し続けるという調査もあり、われわれはフルラにポテンシャルがあると信じる」と話した。業界筋によるとフルラネット社長は知らない銀行や投資会社より、フルラネット家の戦略を理解するTIPとタッグを組んだようだ。

 フルラは小売りの大胆な販路拡大計画を掲げており、16年にパリやロンドン、上海などに新規店舗を出店する。昨年は全世界で62店舗オープンした他、メンズウエアやウィメンズのシューズ、デリーゴと契約したアイウエアラインなど商品カテゴリーも増やし、15年度決算は大幅な増収増益を記録した。

 また、6月末にエラルド・ポレット(Eraldo Poletto)CEOが退任する。ポレットCEOはブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)の親会社、リテール ブランド アライアンス(RETAIL BRAND ALLIANCE)の他、ブルックス ブラザーズ インターナショナル社長を経て10年6月にフルラに入社した。12年にアルフレッド ダンヒル(ALFRED DUNHILL)のCEOに就任したものの、13年から再度フルラのCEOに復帰した。同氏はフルラのグローバルな小売りネットワークの拡大に貢献した。業界内では7月1日、ミケーレ・ノルサ(Michele Norsa)の後任としてサルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)のCEOに就任するという噂が立っている。

 一方、TIPはイタリア有数の投資会社で、ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)やフェラーリ(FERRARI)に出資している他、13年にレモ・ルッフィーニ(Remo Ruffini)=モンクレール(MONCLER)社長の持株会社、ルッフィーニ パルテツィパッツィオーニ(Ruffini Partecipazioni)に投資し、モンクレールの株式を取得した。その後、モンクレールは13年末に上場した。また、上場前に化粧品会社のインターコス(INTERCOS)に投資した他、イータリー(EATALY)の株主にもなった。

LUISA ZARGANI
訳 WWDジャパン編集部

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