ビューティ

「フルラ」がフレグランス事業に参入

 「フルラ(FURLA)」が同ブランドとして初となるフレグランスの製造および販売の海外展開に向けて、イタリアのマヴィヴ(MAVIVE)とライセンス契約を締結した。これにより、初のビューティカテゴリーに進出する。

 アルベルト・カメルレンゴ(Alberto Camerlengo)=フルラ最高経営責任者(CEO)は、「ビューティへの参入は、ライフスタイル分野におけるポジショニングの強化と多様化を見据える上で戦略的に重要だ。香水の発売開始により、『フルラ』は消費者にとってより身近な存在となるだろう」と語った。

 契約条件の詳細やフレグランスの名前は現在のところ未公開だ。

 フルラは1927年にアルド・フルラネット(Aldo Furlanetto)が創業し、イタリアの大手眼鏡企業デリーゴ(DE RIGO)とモレラート(MORELLATO)とはそれぞれアイウエアとウオッチの分野でライセンス契約を結んでいる。2018年の時点で「フルラ」は490店舗を直営し、世界100カ国の1000店舗以上で販売されている。18年12月期の売上高は前年比2.8%増の5億1300万ユーロ(約597億円)で、地域別の売上高トップは全体の22%を占めている日本だ。

 マッシモ・ヴィダル(Massimo Vidal)=マヴィヴ最高経営責任者(CEO)は、フルラとマヴィヴという二つのファミリー経営企業が共有する価値観を強調し、「フルラ」のクオリティー、クリエイティビティー、そしてイタリア精神を称賛した。また、「新しいフレグランスの発売は、長年にわたる努力によって構築された『フルラ』のブランドイメージのさらなる向上に確実に貢献するだろう」とも語った。

 ヴィダルは1986年に伊ベネチアでマヴィヴを創業。同社の前身は20世紀初頭に創業した家族経営のヴィダル プロフーミ(VIDAL PROFUMI)だ。マヴィヴは「ブラウアー(BLAUER)」「リプレイ(REPLAY)」「ポリス(POLICE)」や、ニッチを狙った香水ブランド「ヴェニスの商人(THE MERCHANT OF VENICE)」などを含むさまざまなブランドを抱え、世界90カ国以上で事業を展開している。同社の18年の卸売上高は6000万ユーロ(約70億円)だった。

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