ビジネス

「ルブタン」とメタ社が模倣品対策タッグ メキシコの業者を相手取り訴訟

フェイスブック(FACEBOOK)やインスタグラム(INSTAGRAM)を傘下に持つメタ(META)とクリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN以下、ルブタン)は、メキシコで模倣品製造を行っているとされる人物(被告)に対して事業継続の永久停止や在庫の破棄、損害賠償などを求めて共同で訴訟を提起した。

カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提出された訴状によると、メタとルブタンは、被告がフェイスブックとインスタグラムのアカウントを使用して「ルブタン」の模倣品の販売を促進したことが、メタ社およびインスタグラムの利用規約に違反し、「ルブタン」の知的財産権を侵害したと主張する。また、この人物が少なくとも2020年6月から23年5月までの間にメタ社の規約に違反し、「ルブタン」のアイテムを模倣した靴やハンドバッグ、アクセサリーを含む違法は模倣品を密売するオンラインビジネスを営んでいたことや、10年から23年の間に、少なくとも44のフェイスブックアカウントを、15年から22年の間に少なくとも32のインスタグラムアカウントを作成・維持していたと述べている。

ルブタンの代理人は23年5月、被告と思われるアカウントから偽物の靴を購入したという。WhatsAppを通じて被告と連絡をとり、支払いを行ったところ、「クリスチャン ルブタン」と記載された白い布袋に入った靴が箱に入って届いたが、その靴は模倣品と判断された。

メタ社は過去には21年に「グッチ」と同様の訴訟を提起している。メタ社によると、22年下半期、同社は18万件以上の模倣品報告に対してフェイスブックとインスタグラムで170万件以上のコンテンツを削除してきたという。

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