ビューティ

資生堂「ベネフィーク」がリブランディング 原点回帰した新“セラム”を発売

資生堂の化粧品専門店専用ブランド「ベネフィーク(BENEFIQUE)」がリブランディングする。新たにブランドコンセプト“肌・からだ・心、すべては美につながっている。この一瞬から、一生揺るがない美しさへ。”を掲げ、第1弾として先行美容液“ベネフィーク セラム”(50mL、1万1000円/レフィル50mL、1万450円※編集部調べ)を10月21日に発売する。伊藤成彦 資生堂ジャパン「ベネフィーク」ブランドマネージャーは、「原点回帰した“セラム”をブランドの代表アイテムとして育成する」と話す。

「ベネフィーク」は1972年に資生堂創業100周年に資生堂の高級ブランドとして誕生。96年には、肌と心のつながりを研究する“心身ネットワーク”に基づき、“肌と心”に寄り添う化粧品専門店ブランドとしてリニューアルした。以降、「肌温」「疲れが肌に及ぼす影響」「浄化とめぐり」に着目し、スキンケアを中心にサプリメントやボディーケア、ヘアケアを展開する。現在約3200の化粧品専門店で展開し、中心顧客は30〜50代。なお、新セラムは約2000の化粧品専門店で取り扱う。

今回、東洋医学的発想をベースに「肌」「こころ」「体」の三位一体に着目し、植物の持つ力と融合させた心身ネットワーク研究の集大成として「お客さまの肌悩みを未然に防ぎ、美の根本に働きかける提案をしていきたい」と述べる。既存の商品も順次リニューアルを行う予定だ。

新“セラム”は、“大地”の美容成分として、ナツメエキスやケイヒエキスほか、天然精油のオレンジエレメントを配合する。赤い粒の美容液成分が特徴で、隠れ乾燥まで防ぎ、潤いが長時間持続する。フローラルフルーティーの香りを採用した。19日に行われたメディア向け発表会に登壇したエディター・ライターの松本千登世氏は、「近年、ストレスフルな時代になっていると感じる。新“セラム”はテクスチャーと香りが特徴的で、スキンケアの時間ごと気持ち良く包み込んでくれる。深呼吸をしながら、スキンケアの時間を楽しみたい」とコメントした。

「インウイ」好発進、相乗効果を生み出す

資生堂は今年、チェインストア制度100周年を機に化粧品専門店の取り組みを強化している。その一環として、9月に「インウイ」を化粧品専門店ブランドとしてリニューアルした。初動の売り上げは好調に推移し、特にアイブロウリキッドの支持が高く、欠品を起こしている。次いで売れ筋の化粧下地やパウダーファンデーションは艶感が好評で、口コミで人気が広がっているという。

畠山真紀 資生堂プレステージブランド事業本部プレステージブランドマーケティング本部リージョナルブランドマーケティング部バイスプレジデントは、「『インウイ』から『ベネフィーク』『シセイドウ(SHISEIDO)』『クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)』などのスキンケアの購入につながるケースも多く見られ、顧客数が着実に増えている」と話す。

「インウイ」の購入者に「ベネフィーク」の洗顔をプレゼントするキャンペーン施策をはじめ、顔の骨格やパーツを分析する「インウイ」独自の3Dデジタル分析システム“インウイ iD”を受けた客に「ベネフィーク」の新“セラム”を紹介したところ予約数が増えたという。「親和性が高いブランド間で好循環を生み出している。今後も顧客層の拡大を目指す」。

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