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タペストリーのカプリ買収で気になったこと【エディターズレター:VIEWS ON WWD U.S.】

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※この記事は2023年08月25日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

アメリカに年商1.7兆円企業の誕生ですね。「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」を抱えるVFコープや、「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」を擁するPVH、そしてラルフ ローレンも超えています。

合併のメリットは、存在感と国際的競争力の増大、経費削減、ポートフォリオのバランス改善など、さまざまあります。雑貨が強いタペストリーと、ウエアが強いカプリでシナジーも高そうです。解説記事はこちら。

第一報でカプリのジョン・アイドル会長兼CEOが「私たちは、この合併が株主に直ちに価値をもたらすことを確信している」と語る通り、カプリの株価は前日比55.7%増の急騰。株主の大喝采が聞こえるようです。

こういうとき、だいたいまっ先に出るコメントが「株主の利益」で、ともするとブランド自体の価値や成長よりも重要そうです。まぁ上場企業だし、主に株主に向けて発信しているのでしょうから、当たり前と言わればそれまでですが、“夢”を売るラグジュアリーやファッションにおいて、結局は株主なんだなと冷める(もとい覚める)瞬間だったりもします。

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