
ユナイテッドアローズの2026年4〜6月期の連結決算は、営業利益が前年同期比27.5%増の32億円、純利益が同44.8%増の21億円だった。「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」を始めとする主力事業の増収に加え、コーエンの譲渡に伴う販管費の減少や特別損失の縮小が利益改善に寄与した。
売上高は同4.2%増の397億円だった。同社がトレンドマーケットと呼ぶ高価格帯の「ユナイテッドアローズ」「ビューティー&ユース(BEAUTY & YOUTH)」が同10.3%増と全体をけん引した。商品管理基幹システム「UA3.0」を活用し、店舗とECの在庫配分を最適化したことも奏功。6月は台風などの影響で小売が苦戦したものの、ECがそれを一部補った。結果、EC売上高は同13.6%増と大きく伸びた。
売上総利益率は、アウトレットで過年度在庫の消化を進めたことなどから、前年同期比0.6ポイント低下の54.6%だった。一方、増収によって売上総利益額は同3.0%増加した。
松崎善則社長は「UA3.0」について、「中期経営計画で掲げる高感度・高付加価値戦略の収益性を支える重要な基盤だ。導入から1年で具体的な成果が見えてきた」と手応えを語った。今後は、初回在庫配分の見直しや売り上げに連動した在庫配分の成功事例を、ブランドやカテゴリーごとに横展開する。2027年春夏シーズンからは、原価率の改善や調達量の適正化にも本格的に取り組む。「原価の適正化、販売・物流効率の向上を同時に進め、営業利益率の継続的な改善につなげる」と述べた。
通期業績予想は据え置いた。売上高は前期比1.0%増の1661億8000万円、営業利益は同9.6%増の100億円、純利益は同1.0%増の61億7500万円を見込む。