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連載 小島健輔リポート

TABAYAホールディングスへと変貌するユナイテッドアローズに問われる「覚悟」【小島健輔リポート】

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ファッション業界のご意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。今回は先日、持株会社TABAYAホールディングスへの社名変更を発表したばかりのユナイテッドアローズを詳しく分析する。同時に発表された2026年3月期決算も好業績で、売上高は7年ぶりに過去最高を記録した。新規事業や海外進出の本格化を表明した同社の先行きを小島氏はどう見るのか。

連休明けの5月11日12時30分に2026年3月期決算を発表したユナイテッドアローズは、好業績に加えて最大20億円の自己株式取得やTABAYAホールディングスへの商号変更・持ち株会社化も好感され、当日の株価は一時、大きく反発した。コロナ禍からの回復に手間取り、高コスト体質からの脱却に苦闘してきたユナイテッドアローズだが、商号変更・持ち株会社化を契機に本格的な再成長へと飛躍できるのだろうか。

本格復調すれど、経営効率には課題

ユナイテッドアローズの26年3月期はECを含む既存店が6.8%伸び、売上高が前期から9.1%増の1646億円と6期ぶりにコロナ前20年3月期を超えて過去最高売上高となり、売上総利益も同9.7%増加して7期ぶりにコロナ前を超えたが、営業利益は同14.3%伸びても91億2600万円と、コロナ前19年3月期の110億6300万円には届かなかった。

当期純利益は26年3月2日付でコーエンの全株式をジーイエットに譲渡したことによる株式売却損など特別損失を譲渡に伴う税効果が上回り、同42.7%増の61億1200万円と大きく伸びたが、19年3月期の64億1700万円には届かなかった。ROEも15.3%と前期から3.5ポイントも伸びたが、19年3月期の18.0%には届かなかった。

粗利益率は52.4%と前期から0.3ポイント上昇し、19年3月期の51.4%も1.0ポイント上回ったが、販管費率は46.8%と前期から変わらず19年3月期の44.5%からは2.3ポイント高く、営業利益率は前期から0.2ポイント上昇の5.5%に留まって19年3月期の7.0%には届かなかった。営業利益はピークだった14年3月期の136億4900万円の66.9%、営業利益率は13年3月期の10.9%の半分ほどだから、コロナ禍からは回復しても往時の高収益体質には遠い。ROEも14年3月期の27.8%と比べれば12.5ポイントも低いから、資本効率も改善余地が大きい。

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