ファッション

表参道の「アニヴェルセル」が全面リニューアル 結婚式以外の利用増やす

 AOKIホールディングス傘下のアニヴェルセルは、運営する結婚式場「アニヴェルセル(ANNIVERSAIRE) 表参道」を2023年9月に全面リニューアルオープンする。改装に伴い、今年12月から一時休業する。

 リニューアルのポイントは、間口となる1階エントランス部。カフェラウンジ、スイーツショップ、フラワーショップ、ギフトショップ、アートギャラリーを新たに設置。館内には「ティファニー(TIFFANY)」の直営店が出店する。ウエディング目的に限らない、日常利用の来店を増やす。

 改装計画は、新型コロナ禍の到来と同時期に練り始めた。式場利用が激減する中、「お客さまとより多くの接点を持つ必要を痛感した」と松田健一アニヴェルセル社長。現在、同店の収益のほどんどは式場利用によるもの。「表参道の象徴的な式場として一定の認知度がある一方、結婚式をする予定のないお客さまからは縁遠い場所という印象を持たれてきた」と語る。

 コロナ禍でしぼんでいた結婚式ニーズは、足元では復調傾向にある。19年と比較しても、同店の足元の結婚式の実施数は8割程度、式の予約数では同水準まで回復した。これを好機と捉え、新客獲得へ投資する。「目指すのは、(結婚式という)特別な日のお手伝いをするだけでなく、何気ない一日をスペシャルなものにできる存在。誕生日祝いや企業のレセプション、ちょっと贅沢をしたい日の食事など、気軽にご利用いただける場所を目指していきたい」。

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