日本のブライダルジュエリー市場は、少子高齢化や価値観の多様化により縮小している。コロナ禍は挙式や旅行ができず、その費用を婚約指輪に充てるカップルが増加。コロナ明けは予算がジュエリー以外にシフトし、ブライダルジュエリーの需要は落ち着いていたが、「WWDJAPAN」2024年下半期のビジネスリポートでは「ブライダル伸長」という声が多かった。現在のブライダルジュエリー市場について、国内外のブランドがそろう充実した売り場を持つ三越銀座店、伊勢丹新宿本店、阪急うめだ本店に話を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年5月26日号からの抜粋です)
Bridal Jewelry
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CHAUMET
“ジョゼフィーヌ”エグレット リング(ダイヤモンド0.50ct~、PT)124万3000円〜 ©CHAUMET
CHAUMET
“リアン”リアン エヴィダンス リング(PT)41万8000円 ©CHAUMET
BOUCHERON
“ピヴォワンヌ” ソリテール リング(ダイヤモンド 0.20ct~、WG)84万1500円〜 ©BOUCHERON
BOUCHERON
“キャトル”クラシック リング ハーフ(ブラウンPVD、PG、YG)34万5400円 ©BOUCHERON
BVLGARI
“インフィニート”マリッジリング(ダイヤモンド、PT)31万6800円
CARTIER
“1895”ウエディングバンド(PT)28万3800円 AMÉLIE GARREAU ©CARTIER
TIFFANY & CO.
“ティファニー フォーエバー”ウエディング バンドリング(YG、幅4mm)参考価格18万8100円 ©TIFFANY & CO.
ROYAL ASSCHER
“ロイヤル・アッシャー・カット”プラチナ ダイヤモンド リング(ダイヤモンド0.30ct~、PT)50万2700円〜
VENDOME AOYAMA
上から、“ヴァンドーム グレース”エンゲージメントリング(ダイヤモンド0.25ct~、PT) 49万5000円〜、“ヴァンドーム グレース”マリッジリング(ダイヤモンド、PT)19万1400円
HUM
“オクタゴン”リング(WG)25万800円〜
三越銀座店
「ショーメ」や「ブシュロン」が高伸長
男性からも支持されるデザインが鍵に
深代政吾/三越伊勢丹 三越銀座店 第2営業部 宝飾・時計バイヤー
主要ブランド:「ティファニー」「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」「ブルガリ」「ブシュロン」「ショーメ」「ロイヤル・アッシャー」「ヴァンドーム青山」「ヨンドシー(4°C)」「ポンテヴェキオ(PONTE VECCHIO)」etc.
三越銀座店のブライダルジュエリーの売上高(2024年4月〜25年3月)は、海外ブランドが前年同期比20%増、客単価は同2ケタ増と好調だった。一方で、国内ブランドは前年並み、客単価は同1ケタ増。三越伊勢丹 三越銀座店 第2営業部 宝飾・時計の深代政吾バイヤーは、「銀座はブライダルに関心の高い消費者が集まる場所。ジュエラーの路面店はハードルが高く、当店がブライダルジュエリー探しの起点になっている。場所柄、訪日客によるブライダル需要もある」と話す。
“ジョゼフィーヌ”エグレット リング(ダイヤモンド0.50ct~、PT)124万3000円〜 ©CHAUMET
“ピヴォワンヌ” ソリテール リング(ダイヤモンド 0.20ct~、WG)84万1500円〜 ©BOUCHERON
“ロイヤル・アッシャー・カット”プラチナ ダイヤモンド リング(ダイヤモンド0.30ct~、PT)50万2700円〜
エンゲージの売れ筋は、デザイン性や独自性の高いもので、ファッションジュエリーをエンゲージとして購入する人も増えている。中心価格は、海外ブランドが70万円程度、国内は30万円程度。好調なのは、「ショーメ(CHAUMET)」の“ジョゼフィーヌ”や「ブシュロン(BOUCHERON)」の“ピヴォワンヌ”で100万円程度のものも動く。一方で、独自のアッシャー・カットで知られる「ロイヤル・アッシャー(ROYAL ASSCHER)」(50万円程度)も好調だという。
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