ファッション

人生の節目、ブライダルジュエリーに復調の兆し アイコン好調に見る“普遍的価値”の追求

有料会員限定記事

人生の節目、ブライダルジュエリーに復調の兆し アイコン好調に見る“普遍的価値”の追求

日本のブライダルジュエリー市場は、少子高齢化や価値観の多様化により縮小している。コロナ禍は挙式や旅行ができず、その費用を婚約指輪に充てるカップルが増加。コロナ明けは予算がジュエリー以外にシフトし、ブライダルジュエリーの需要は落ち着いていたが、「WWDJAPAN」2024年下半期のビジネスリポートでは「ブライダル伸長」という声が多かった。現在のブライダルジュエリー市場について、国内外のブランドがそろう充実した売り場を持つ三越銀座店、伊勢丹新宿本店、阪急うめだ本店に話を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年5月26日号からの抜粋です)

Bridal Jewelry

三越銀座店
「ショーメ」や「ブシュロン」が高伸長
男性からも支持されるデザインが鍵に

深代政吾/三越伊勢丹 三越銀座店 第2営業部 宝飾・時計バイヤー

主要ブランド:「ティファニー」「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」「ブルガリ」「ブシュロン」「ショーメ」「ロイヤル・アッシャー」「ヴァンドーム青山」「ヨンドシー(4°C)」「ポンテヴェキオ(PONTE VECCHIO)」etc.

三越銀座店のブライダルジュエリーの売上高(2024年4月〜25年3月)は、海外ブランドが前年同期比20%増、客単価は同2ケタ増と好調だった。一方で、国内ブランドは前年並み、客単価は同1ケタ増。三越伊勢丹 三越銀座店 第2営業部 宝飾・時計の深代政吾バイヤーは、「銀座はブライダルに関心の高い消費者が集まる場所。ジュエラーの路面店はハードルが高く、当店がブライダルジュエリー探しの起点になっている。場所柄、訪日客によるブライダル需要もある」と話す。

エンゲージの売れ筋は、デザイン性や独自性の高いもので、ファッションジュエリーをエンゲージとして購入する人も増えている。中心価格は、海外ブランドが70万円程度、国内は30万円程度。好調なのは、「ショーメ(CHAUMET)」の“ジョゼフィーヌ”や「ブシュロン(BOUCHERON)」の“ピヴォワンヌ”で100万円程度のものも動く。一方で、独自のアッシャー・カットで知られる「ロイヤル・アッシャー(ROYAL ASSCHER)」(50万円程度)も好調だという。

この続きを読むには…
残り2556⽂字, 画像9枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

特集・巨大百貨店 現場を取り仕切る店長が語る「強い店の作り方」

7月21日号の「WWDJAPAN」は毎年恒例の百貨店特集です。百貨店業界ではコロナ明け以降、大都市の旗艦店や一番店の好調が続いています。急速に規模を拡大している外商や、円安を追い風に増え続けるインバウンド(訪日客)がけん引役となって、過去最高の売上高を更新する店舗も相次いでいます。本特集では国内だけでなく海外も含めた超広域商圏から人を集める「巨大百貨店」に着目。現場を取り仕切る店長たちに「強い店の…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。