ファッション

業界を動かす女性たち【前編】活躍する女性25人に聞いたダイバーシティー達成度

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 6月13日発売の「WWDJAPAN」では、ファッション&ビューティ業界で活躍している女性たち25人の協力のもと、業界の女性活躍の達成度や女性のエンパワメントに注力していると思うブランドや企業、ロールモデルなどを聞いた。

 声を集めた結果見えてきたのは、ファッション&ビューティの大企業の経営層となると全く平等ではないし、完全とはもちろん言えないけれど、多様な人が、その人が追い求める幸せを実現させてきた業界の姿だった。社内外に女性やマイノリティーが多く関わる業界だからこそ生まれる知見や経験を生かして、ジェンダー平 等・活躍において他業界をリードしていける存在になれるはずだという願いを込めて、アンケートの回答を前編・中編・後編で公開。ここでは、ファッション業界で活躍する6人の回答を紹介する。

Q1 あなたの働く業界・企業の女性活躍達成度は?
Q2 自社以外で、女性のエンパワメントに注力していると思うファッションやビューティの企業、ブランドは?
Q3 あなたにとって女性活躍のロールモデルは?


 

古田泰子/「トーガ(TOGA)」デザイナー

1 50%。
 ブランドの代表、デザイナーである私自身が女性であるということはとても大きい。社内において性別で何か判断されることは全くありません。多様性を重視し、自由が求められる職場においても、特権誇示や無意識のハラスメント、偽りフェミニストに嫌悪を感じながらも調和を大優先するため閉口し我慢をしている優秀な女性がいることを知っています。(女性活躍のために)男性社会に根付く力関係からの男性の解放が非常に大事ですが、これがとっても難しい。強弱ではなくジャンケンのように、誰もが弱く誰もが強い。互いの立場の相違を理解し認め合う客観性を持って皆の前でも意見をいう慣れを当たり前にしていきたい。

2 エトセトラブックス。
 フェミニズムの本を届ける、日本で創業した若い出版社です。世界で出版されているフェミニズムに関するえりすぐりの本を紹介してくれるセレクトショップでもあります。自分たちの言葉、活動を形にして対話する場を作っていることが時代性と合っていると思います。

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