ファッション

「エアークローゼット」がAIパーソナライズショップ機能を実装 AIがおすすめアイテムを提案

 月額制ファッションレンタルサービス「エアークローゼット(AIRCLOSET)」は6月8日、AIパーソナライズショップ機能を実装した。利用3カ月以上のユーザーのマイページ内のショップ画面に「エアークローゼット」の全アイテムの中からAIによるおすすめ最大100着を表示。登録サイズ等のユーザー情報全般やレンタル実績の中で評価の高かったアイテム情報を基にランキング形式で提案し、より快適で効率のよいショッピング体験を提供する。

 エアークローゼットは、同機能の実現のため、パーソナルレコメンドAIを自社で開発。明治大学の高木研究室と共同研究を行い、最先端AIの知見とサービス開始から約7年かけて蓄積した400万コーディネートにおよぶパーソナルスタイリングに関する独自データを掛け合わせて、中程度レベルのスタイリストと同レベルのマッチング精度の実現に成功したという。

 明治大学理工学部情報科学科の高木友博教授は、「このシステムは、ユーザーの身⻑のような通常の特徴だけでなく、見られたい印象や着心地に関する要望、職場の服装タイプのようなライフスタイル、これまでの時系列を踏まえたレンタル履歴を基に、アイテムのさまざまな特徴を考慮に入れて相性を計算する。これらの深層学習は、エアークローゼットが保有する大規模なデータに支えられているが、さらに同社のデータサイエンスチームおよびスタイリストによる検証を経て、プロのスタイリストと同等の能力を実現するに至った。その性能はこれまで国際的に発表された最新のシステムを超えることが、数値で示されている」とコメントしている。

 「エアークローゼット」は2015年2月にサービスを開始し、会員登録者数は70万人を超えるという。「スタイリング提供システム」に蓄積されたデータを活用しながら、スタイリストが300ブランド・35万点以上の洋服からユーザー一人一人に合わせて選んだアイテムをレンタルする。月額制で3着7480円から。最近ではブランドを選べるオプションもあり、「スナイデル」や「デミルクス ビームス」「ナノ・ユニバース」などのレンタルも可能になっている。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。