ファッション

下北沢に個店街のような商業施設「リロード」が開業 小田急が地元住民の声を取り入れて開発

 小田急電鉄は6月16日、東京・下北沢に新商業施設「リロード」を開業する。同社は世田谷代田駅と下北沢駅、東北沢駅を地下化したことで、空いた約1.7kmの路線跡地の開発を進めている。サブカルチャーの街として知られる下北沢周辺地域では、地元の人からの意見を採用した「支援型開発」をテーマに据えており、「リロード」も同様の手法で開発を進めた。

 「リロード」は2層24区画で、路面店が並ぶような分棟型の建物が特徴。16日にはそのうちの11区画がオープンする。“店主の顔が見える個店街”を掲げており、チェーン店の出店はない。下北沢やその周辺地域などで支持されている個性的な飲食店やギャラリー、古着店、フィットネススタジオなどが出店する。

 開発を担当した小田急電鉄の橋本崇まちづくり事業本部エリア事業創造部課長は、「この街では、約200人が参加し街の未来を議論する北沢デザイン会議が行われている。4年前にわれわれが初めて参加した時には、従来型の開発に対しての批判も多く受けた。そこから地元の人たちと対話を続け、われわれ主導で開発するのではなく、地元の人の意見を支援する方がより良い街になると気づいた」と話す。

 また、「通常、商業施設は開業時がピークで、そこからは盛り下がっていくものだが、『リロード』では開業時は7〜8割の完成度にしてそこから地元の人たちが施設を作っていけるように余白を残している」という点も特徴。残りの区画も「年内に全体の7割は埋まる。チェーン店を入れれば一気に埋まるだろうが、断っている。長い目で見て街の活性化につながるテナントで構成していきたい」という。

カルチャー色強めのギャラリーや飲食店が入店

 注目テナントの一つは、スタイリストの熊谷隆志がディレクションする写真集を中心とした書店「グレートブックス(GREAT BOOKS)」。オープン時には写真家の坂口恭平にフォーカスし、坂口の作品をプリントしたTシャツなども販売している。運営は「リロード」の運営も手掛けているGREENING。

 「サンゾウ トウキョウ(SANZOU TOKYO)」は、ギャラリースペース併設型の立食のカレー店。同店のロゴはエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)や ニッキー・ミナージュ(NICKY MINAJ)のカバーロゴを手掛けるLAのアーティストが制作したものだといい、ロゴを配したオリジナルアイテムなどもECで販売する。「カレーの街、ファッションの街である下北沢で、スタッフそれぞれの感性を生かし今までにないモノを生み出していきたい」と同店スタッフ。

 ファッション関連では古着店の「シアン(CYAN)」が2階に出店。もともと渋谷のファイヤー通りにあった店舗を「リロード」開業に合わせて移転した。「下北沢にはカジュアルで低価格の古着店も多いが、それらとは一味違う雰囲気を楽しんでほしい」と同店スタッフ。1階の「タケシズバーバー(TAKESHI’S BARBER)」は、六本木などにも店を構える「ウルフマンバーバー(WOLFMAN BARBER)」の姉妹店として、神宮前の店舗を移転した。ストリートムードを意識したというネオンが輝く内装に注目。

 その他では、かき氷が人気の地元の老舗茶店「しもきた茶苑大山」が9月にオープン予定だ。

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