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Clubhouseで聞いたZ世代の“生声” エディターズレター(2021年2月5日配信分)

※この記事は2021年02月05日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

Clubhouseで聞いたZ世代の“生声”

 昨晩話題のClubhouseで、Z世代の女子高生&女子大生3人と、うち1人のお母さんでいらっしゃいます「ウィメンズヘルス」の影山桐子編集長と、メディアについてお話しました。やはりZ世代は雑誌なんてほとんど読んでいなくて、「『ポパイ』のガールフレンド特集だけは買う」とか「昔の雑誌を時々」なんて話ばかり。ウェブメディアもあんまり見ていないし、ビューティではプロよりも等身大な同世代の本音を重視、情報の入手先はインスタグラムからYouTubeやTikTokに移行中のようで、ウェブメディアに携わる私には「みんなと繋がるには、どうしたらいいんだ~!?」な話が盛りだくさん。勉強になりました。当然、この部屋に入ってくれたZ世代以上の人は、3人に興味津々です。「年齢別に分かれている雑誌ってどう思う?」や「音楽情報は、どこで入手を?」などの質問はメチャクチャ真剣で、危機意識さえ滲んでいます(笑)。

 1時間半に及んだお話の冒頭に私が投げかけた質問は、今更ながら「なぜ、雑誌を買わないの?」でした。予想通り「すぐに調べれば、欲しい情報に出会えるからデジタル」という回答もありましたが、興味深かったのは3人のうち2人が「古着が好きなので、新しいものばかりを紹介している雑誌は……」的な本音を教えてくれたこと。「なるほど!」とヒザを打ちました。確かにファッション誌の多くは新品、これから発売する商品ばかりですからね。古着好きには、そもそも欲しい情報がないワケです。

 この話を聞いた時、この世代のもう1つの特徴「好きなブランドは『特になし』」を思い出しました。皆さん、今若い世代に「好きなブランドは?」と聞くと、半分くらいが「特になし」と回答するという話はご存知ですか(ちなみに、その次は大体「ザラ」と「ユニクロ」、そして「ジーユー」です)?こう聞くと多くの方は、「あぁ、若者のファッション離れは、そこまで深刻なのか……」と落ち込むかもしれませんが、「安心してください。そこまでではございません」。「特になし」なのは、カジュアルなスタイルはココで、モードな気分の時はソコ、おうち時間の時はアソコと、TPOに応じて使い分けているからだと思っています。

 TPOに応じて、スタイルも、ブランドもバラバラなZ世代にとって、ファッション誌はどう見えるのでしょうか?「ん~、カジュアルな時はこういうカッコだけど、それは人生の1/3だからなぁ……。やっぱりスマホで見ればいっか?」、そう思う人は多そうです。つまり長年続けてきた年齢縛り、スタイル縛り、ブランド縛りに自分たちが縛られちゃったファッション誌が、そんなものから軽やかに解放されたZ世代にフィットしていないのではないか?そんなコトを考えました。

 「ミュート必須!相互フォロー!!フォロワー爆増!!!」なんて部屋は「キモチわる……」って思いますが(なんなんですか、アレはw?)、Clubhouse、知らない世界のナマの声が聞こえるなら面白そうです。

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