ファッション

バーチャルヒューマンの1SECが2.7億円を調達 gumiやドリコム内藤氏などから

 バーチャルヒューマン事業を行うワンセック(1SEC)はこのほど、gumiベンチャーズやイグニス、イーストベンチャーズ、個人投資家の國光宏尚gumi会長、内藤裕紀ドリコム社長ら個人投資家に対し、第三者割当増資を行った。累計の調達額は2億7000万円になる。ワンセックは3ミニッツなどの創業者である宮地洋州(ひろくに)氏が2019年1月に創業し、日米同時デビューのバーチャルヒューマンであるリアム・ニクロ(Liam Nikuro)や堀江貴文氏をベースにAI(人工知能)で生成したホリエ・ロイド・タカフミなどを展開している。調達した資金は、会話機能などを搭載したAIヒューマンテクノロジーに投じる。

 宮地CEOによると、同社は2期目で黒字化しており、直近では月間2億5000万円をプロモーションやバーチャルヒューマンを通じたマーケティング費用などで稼ぎ出しているという。イグニスの銭錕(せん・こん)社長は「1SECは広告、音楽、芸能、ITなど、複数業界に精通した数少ない会社だと感じています」とコメントする。インスタグラムで約300万フォロワーを抱え、世界トップのバーチャルインフルンサーであるリル・ミケーラ(Lil Miquela)は、DJで音楽プロデューサーのトレヴァー・マクフェドリーズ(Trevor McFedries)がプロデュースし、シリコンバレー系のベンチャーキャピタルから多額の資金を集めている。

 ワンセックのバーチャルヒューマン第一号であるリアム・ニクロのインスタグラムのフォロワー数は1万4000で、現在はNBAワシントンウィザーズのオフィシャルバーチャルインフルエンサーを務めている。同社はAIを駆使して会話のできるバーチャルヒューマンの開発も進めることで、インスタグラムなどのSNSだけにとどまらない新たなバーチャルインフルエンサーの開発を急ぐ考え。

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