サステナビリティ

サステナには「恐れの入り口」から入らない エディターズレター(2020年8月24日配信分)

※この記事は2020年8月24日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

サステナには「恐れの入り口」から入らない

 先日、「改めて、サステナブルなマインドを押し出します!!」と宣言してくれた「シチズン L」というレディス時計のオンライン発表会に参加しました。フリージャーナリストの生駒芳子さんに参画を仰ぐなどしてサステナマインドを磨いてきたブランドは、合成ダイヤモンドやパイナップル由来の人工レザー、そしてペットボトルからの再生素材などを、地球を思わせる美しき時計に積極活用。小さな時計で大きな世界を変えるのは容易ではありませんが、シチズン(=市民)を名乗るブランドが、みんなの地球を考えるって素敵ですよね。リンク1本目にある通り広がりつつある「世界市民」という概念、シチズンにはぜひ取り入れてほしいな、と思います。

 そんなブランドの担当者からは、「サステナブルの世界に、『恐れの入り口』から入りたくない。地球の美しさから考えたいんです」という話をいただきました。「恐れの入り口」から入っちゃうサステナブル、多いですよね。「このままだと、地球は……」という記事、私たちも書き続けていますが、そろそろ考えて良い頃だと思います。「恐れの入り口」から入ると、気落ちして、疲れるんですよね(苦笑)。いや、「このままだと、地球は……」という状況であることは、私も理解しています。でも、自分一人では抗いきれないこと、そんな自分だって完璧じゃないことを考えると、「恐れの入り口」からのアプローチには「ごめんなさい……」と言って、逃げたくなってしまうのです。でも、それが一番サステナブル(=持続可能)じゃない。「この美しい地球を守りたい。そのために、私たちにできることは?」のマインドセットだと、もっとずっと前向きかつ積極的に取り組めるような気がします。

 なんてことを考えながら、先週末は「MERY」とのコラボイベントに挑戦し、U-25の女性を誰よりも知る編集部員の皆さんとトークセッションしてきました。リンク2本目で紹介する自己啓発ノート、通称“シンデレラノート”の存在に改めて驚いたり、環境意識の高まりに舌を巻いたりと発見はさまざまありましたが、改めて「こんな状況でも前向きな世代だなぁ」と痛感しました。一番ウケたのは、「マスクを着用するとまつ毛が下がるので、あえての『すだれまつ毛』」というフレーズ!!43歳のオジさんには、「マスクでまつ毛が下がる?」「すだれまつ毛?」とハテナだらけでしたが、「マスク内の湿気が隙間から上に上がると、上向きカールも台無し。そこであえて、まつ毛を下にキレイに伸ばす『すだれまつ毛』」なのだと言います。「MERY」世代、ポジティブ!!

 そんな人にはサステナも、「恐れの入り口」から語るのではなく、理想の地球から語りたいですね。

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