ビューティ

「シュウ ウエムラ」が“信頼できる”ヒーロー製品に注力 コロナ禍でも“市場平均を上回るパフォーマンス”を達成

 「アジアのマーケットをリードする日本発の最先端メイクアップアーティストブランド」を目指して近年リポジショニングを行ってきた「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」。中でもメイクアップにフォーカスし、24色展開でアジア人の肌ニーズに応えたベースメイク「アンリミテッド」シリーズや最新のメイクアップトレンドを反映し、アジア人の肌に映えるカラーをそろえるリップスティック「ルージュ アンリミテッド」シリーズが大ヒットし、2019年の売り上げは2年連続で前年比2ケタ増を達成した。

 20年に入り、新型コロナウイルスの感染拡大といった類例のない状況の中で、ブランドを象徴するヒーロー製品にフォーカスした戦略を推進。これらヒーロー製品や、ロングセラー製品のクレンジングオイルなどのプロモーションに注力した。その理由に、3月に新事業部長に就任したルシアン・バラバン(Lucien Baraban)氏は「店頭で今までのように自由に製品が試せないことから、消費者はとにかく“信頼できる”製品を求めている。そのため、長年愛用されてきた製品には力がある」と話す。その結果、「メイクアップ市場全体が大きな打撃を受けていたにも関わらず、『シュウ ウエムラ』は市場平均を上回るパフォーマンスを保つことができた」と振り返る。狙い通りに、スキンケア効果が高い「アルティム8∞ スブリム ビューティ クレンジング オイル」や、マスクにも付きづらいと好評の「アンリミテッド ラスティング フルイド」がよく動いたという。

 また、7月7日に公式ECサイトをリニューアルしたことも奏功した。「バーチャルでメイクアップを試せるデジタルツールを追加するなど、CX(カスタマー体験)を大幅に向上させた。デジタル限定のサービスの充実もポイントだ」と話す。その例として「アンリミテッド ラスティング フルイド」のテスター3色、下地2色を送料の450円のみで提供する「トライアル サシェ セット」を提供したり、色が合わなかった場合に「アンリミテッド 」ファンデーションの色の変更サービスなどを行った。多色展開にこだわっているからこそ、これまでデジタルだと難しかった“色選び”のハードルを下げるのが狙い。またスキンケアでは配達サイクルや「アルティム8∞ スブリム ビューティ クレンジング オイル」をはじめとした、人気のクレンジング オイル4種から自由に選べるお得な「クレンジング オイル定期お届け便」をスタートし、リピーター獲得にも取り組んだ。

 秋以降も引き続きベースメイク、リップ、クレンジングオイルに注力する。8月19日に発売した艶タイプの「アンリミテッド グロー フルイド」に続き、9月1日にはゆずをはじめとする天然由来成分を91%配合し、初めて100%再生プラスチックで作られた容器を採用した自然派クレンジング オイル「ボタニック クレンジング オイル」、また16日には「ルージュ アンリミテッド アンプリファイド」シリーズがパッケージを刷新し、色も加えてリニューアル発売する。ビジュアルは、グローバルブランドアンバサダーとして渡辺直美を起用し、幅広い層へのリーチを目指す。「ニューノーマルの時代に、消費者の購買意識も変化しているが、『シュウ ウエムラ』は引き続きルーツであるメイクアップアーティストリーに軸をおき、またアジア人のニーズに応え続ける」。

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2022年版繊維商社特集 有力企業8社の「今とこれから」を写真と記事で読み解く

「WWDJAPAN」7月4日号は、10年以上に渡って続くロングラン企画の「2022年版 繊維商社特集」です。海外出張と重たいキャリーバック、トラブルシューティングなど体力と精神力が必要で、かつては男性が多かった商社ですが、今では女性も増えています。また、SDGsやサステナビリティなどの社会貢献や働く意義がより問われる中で、会社側の考え方や評価のKPIも徐々に変わりつつあります。

詳細/購入はこちら