有力17社の人事に聞く新卒採用事情　ビームス、日本ロレアル、バロック編

「人手不足」と「売り手市場」の中、ファッション＆ビューティ業界の新卒採用事情はどう変わっているのか。ここではビームス、日本ロレアル、バロックジャパンリミテッドの人事担当者に、採用方針や求める人物像を聞いた。両業界での就職を目指す学生にぜひ読んでほしい。（この記事は「WWDJAPAN」2024年2月19日号からの抜粋です）

ビームス

採用の軸は情熱
「夢中」を語れる人材求む

藤田桂介／人事室人事部採用課課長

「努力は夢中に勝てない」。設楽洋ビームス社長が大切にしている言葉だ。ファッション小売事業以外にも「カップヌードルから宇宙まで」をうたい多種多様なジャンルのBtoB事業を手掛ける同社では、社員1人1人の「夢中」や「好き」が原動力となっている。新卒採用の面接時にも、学生の趣味を掘り下げ、好きなことをとことん語ってもらう。「一番大事にしているのは、ビームスのカルチャーにフィットするかどうか。当社には、自分の好きを追求している人がたくさんいる。フィギュアでも釣りでもプロレスでもなんでもいいので自分が好きなことを貫ける人、そして多様な個性を受け入れ、他人の感性を理解できる人を求めたい。もちろんビームスに対する情熱があることは前提だ。店頭での接客経験でもECでもいいのでビームスと接点を持ったストーリーも語ってもらいたい」と藤田桂介・人事室人事部採用課課長。