ファッション

ミズノがランニングの新たな高反発素材 用具開発115年目でたどりついた「史上最高」

 ミズノは1日、新たに開発したシューズ用高反発素材“ミズノ エナジー(MIZUNO ENERGY)”の発表会見をオンラインのライブ配信で行い、水野明人社長やゲストのアスリートらが登壇した。

 同素材は「ミズノ史上最高」という柔らかさと反発性が特徴で、約2年をかけて開発された。“ミズノ エナジー”のほかに軽量の“ミズノ エナジー ライト”と、最も反発性が高い“ミズノ エナジー コア”の3タイプをそろえる。接地時のエネルギーを無駄なく反発力へと変え、“コア”は従来のソール素材よりも反発性は約56%向上、柔らかさは約293%の向上を実現している。この反発性の研究にはシューズの知識だけではなく、同社が1906年の創業以来研究し続けてきた野球のバットやゴルフのクラブなど、スポーツ用具の知見も生かされているという。水野社長は「世間を厚底シューズが席巻する中、今年の箱根駅伝で“ミズノ エナジー”のプロトタイプを履いた創価大学の嶋津雄大選手が10区で区間賞を記録した。この素晴らしい素材が作れたのは、われわれが用具由来の会社として長く研究を続けてきたからこそだ。シリーズでの販売目標は100万足。ただ、もっと売れると思っている」と自信を見せた。今後はランニングだけではなく、バレーボールや卓球、バスケットボールなどの競技用品にも同素材を使用する。

 シューズを履いたラグビーの田中史朗選手は「反発性がすごく、歩いているだけでダンスしているみたいな感覚。ラグビーの練習でも使いたい」と感想を述べ、実際に試走したという陸上の飯塚翔太選手は「疲れても反発によって脚が上がり、勝手に前に出る」と語った。ブランドアンバサダーの松岡修造は「一つ難点がある。これを履いたらほかのシューズはもう履けないこと」とユーモアを交えてコメントした。

 第1弾の商品“ザ ミズノ エナジー(THE MIZUNO ENERGY)”(2万5000円)はミズノトウキョウとミズノオオサカ茶屋町、公式オンラインショップで1日から限定数を販売中。より軽量化したスピードモデル“ウエーブ デュエル ネオ(WAVE DUEL NEO)”(2万3000円)と“ウエーブ デュエル ネオ ロー(WAVE DUEL NEO Low)”(1万9000円)は7月中旬から順次発売予定だ。

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